お中元のお返しに贈るお礼状の書き方・例文【ビジネス・個人】

お中元お中元を頂いた時はお礼状を送るのがマナーですが、なかなか書き慣れないものなので、どう書いたら良いのかわからないひとが多いかと思います。

そこでここでは、お中元のお礼状の書き方について、その書き方のポイントや例文をご紹介します。

個人・ビジネスともに説明しているので、是非参考にして頂けると幸いです。

お中元のお返しの基本的なマナー

まずは、お中元のお礼に関する基本的なマナーについて、
3点注意してもらいたいことがあります。

  • お中元を返す必要はない
  • はがきと便箋どちらに書くべきか?
  • 手書きか?デジタルか?

お中元を返す必要はない

お中元は、お世話になっている人に感謝の意を伝えるために自ら贈るものです。

「お中元を貰ったからお返しにお中元を返す」というのは、
普通はしません。

なので、お中元を貰った場合はお礼状を送るのに留めたり
気の置けない友人や親戚などの親しい間柄であれば電話やメールでお礼を伝えましょう。

しかし、どうしても物を贈りたいという場合もあるかと思います。

その場合は、お中元として贈るのではなく、
時期をずらして“のし”の表書きの「御中元」
「暑中御見舞」または「残暑御見舞」として贈りましょう。

のしの表記については以下を参考にして下さい。

お中元ののし

詳しくはこちら
お中元の時期はいつからいつまで?地域ごとの期間と6つのマナー

はがきと便箋どちらに書くべきか?

お礼状は便箋に書くのが正式な形式です。

プライバシーにかかわる内容であったり、
目上の人への改まった内容である場合、
もしくは文章が長くなる場合などは便箋に書きましょう。

簡単な内容のお礼状である場合は、
はがきでも構いません。

今では多くの企業がはがきを用いるので、
特別な場合でもなければ、はがきでいいでしょう。

手書きか?デジタルか?

手書きとPCのデジタルの文字を印刷したものどちらがいいのか悩む人が多いですが、
これは字の上手い下手に関わらず、断然手書きの方が望ましいです。

気持ちを伝えるためのお礼状なので、
印刷した文字だと手抜き感が出てしまい、かえって失礼に当たることもあります。

字が下手でも丁寧に書けばそれは伝わるものなので、
特に目上の人が相手の場合は手書きをするようにしましょう。

筆記用具は、毛筆がベストですが、
万年筆やボールペンでも構いません。

お礼状の文章のポイント

では、お中元のお礼状を書く際のポイントについて、
個人用のお礼状とビジネス用のお礼状についてそれぞれ説明していきます。

お礼状はどういったことを書けば良いのか、
どういう流れで書けば自然な文書になるのかについてです。

個人のお礼状

個人のお礼状の場合、
以下の流れを意識すると自然な文書が出来上がります。

  1. 頭語(拝啓)or「暑中お見舞い申し上げます。」
    きちんとした文書の体裁として、はじめに「拝啓」「謹啓」などの頭語から入ります。
    暑中(残暑)見舞いとして出すなら頭語は省略して「暑中(残暑)お見舞い申し上げます」とします。
  2. 時候の挨拶(相手を気遣う言葉)
    季節を表す言葉とともに、相手の健康を気遣う言葉に繋げることで、
    自然でスッキリした文章になります。
    例)暑気厳しき折柄、変わりなくお過ごしでしょうか?
  3. お中元に対する感謝の言葉
    お礼状の一番の旨なので、頂いた物に対する言葉を具体的にきちんと書きましょう。
    例)この度は美味しいビールを送って頂き、本当にありがとうございました。いつも細かなお心遣いに恐縮いたします。
  4. 結びの言葉(相手を気遣う言葉)
    最後に、相手の健康を気遣う言葉を入れれば自然な形で締めくくることが出来ます。
    例)まだまだ暑さは続きますので、ご自愛ください。
  5. 結語(敬具)※暑中見舞いの場合は省略
  6. 日付
    暑中見舞いの場合は、最後に「平成〇〇年 盛夏」としましょう。

ビジネスのお礼状

ビジネスのお礼状の場合、
以下の流れを意識すると自然で失礼のない文書が出来上がります。

  1. 頭語
    例)拝啓、謹啓
  2. 時候の挨拶
    例)盛夏の候、暑さ厳しき折、連日厳しい暑さが続いています。
  3. 相手の商売や、相手との関係について
    例)貴社におかれましてはますます御清祥のことと心よりお慶び申し上げます。
    平素は格別のご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
  4. お中元に対するお礼
    例)さてこのたびは結構なお品をご恵贈頂き有難く拝受いたしました。ご芳志誠に有難く、厚く御礼申し上げます。
  5. 先方の健康を気づかうことばなど
    例)暑さ厳しき折柄皆様どうぞご自愛下さいませ。
  6. 結びの言葉
    例)略儀ながら書中をもちまして御礼申し上げます。
  7. 結語(敬具)

お中元のお礼状の例文

では最後に、お中元のお礼状の例文をご紹介します。

個人のお礼状の一般的な例文

拝啓

うだるような暑さが続いておりますが、元気にお過ごしでしょうか。

この度は美味しいウナギを贈って頂きありがとうございます。子どもたちも皆大好きなので、今年の土用の丑の日に大喜びでたいらげました。

暑さの厳しい折ですが、くれぐれもお大事に過ごして下さい。略儀ながら取り急ぎ書中にてお礼申し上げます。

敬具

個人のお中元に対して暑中御見舞いとして物を贈る場合

暑中お見舞い申し上げます。

梅雨も明け、猛暑に見舞われる日々が続きますが、〇〇さんはいかがお過ごしでしょうか。

先日は美味しいお菓子をお送り頂き、ありがとうございました。早速家族で美味しく頂きました。いつも細やかなお心遣い、本当にありがとうございます。

本日別便にて心ばかりの品を送りました。お口に合うかどうかわかりませんが、ご笑納下さい。

暑さの厳しい折ですが、くれぐれもお大事に過ごして下さい。

平成●●年 盛夏

ビジネスのお礼状の例文

謹啓

暑気厳しき折柄 貴社いよいよご盛栄のこととお慶び申し上げます。

さて、この度はご過分なお中元の品をお送り頂き、ありがたく拝受いたしました。かかるうえは、皆様のご厚志にお応えすべく、社業に励んでまいりますので、ご支援のほどよろしくお願い申し上げます。

炎暑焼けるが如しの昨今、皆様方のご無事息災を心よりお祈り申し上げます。

略儀ながら書中をもちまして御礼申し上げます。

敬具

あとがき

以上、お中元のお礼状の書き方についてでした。

是非この記事を参考にして、
失礼のないように気を付けましょう。

また、他にもこのサイトでは、
お中元や暑中見舞いに関して詳細に説明しているので、
是非ご覧ください。