門松・しめ縄・破魔矢・鏡餅などのお正月飾りを処分する際の方法をお教えします。
地域や宗派によってこの風習は違いがでるため煩わしいと思うかもしれませんが、日本独自の文化のため、是非とも大事にしてほしいと思います。
ちなみにこのブログは、他にも正月飾りについて記事を書いています。
■正月飾りの記事一覧
お正月飾りを処分する時期
まず、しめ縄・門松・破魔矢・鏡餅などのお正月飾りを処分する時期について説明します。
鏡餅は、『鏡開きの日』に処分します。
鏡開きの日は地域によって異なりますが、
一般的には“1月11日”、関西の一部の地域などでは“1月20日”です。
詳しくはこちらをご覧ください。
⇒鏡開きの日にちはいつ?関東と関西の違い
そして、しめ縄や門松、破魔矢などの鏡餅以外のお正月飾りは、
『松の内の期間』が過ぎると処分します。
松の内の期間も地域によって異なり、
一般的には“1月7日まで”、関西の一部の地域などは“1月15日まで”です。
⇒お正月飾りを外す松の内の期間はいつまで? 松の内の意味や由来とは?
では次に、どのようにこれらお正月飾りを処分するのかを見て行きましょう。
鏡餅の処分の方法
神様にお供えした鏡餅には力が備わっており、
それを食べることで一年間の無病息災につながると言われています。
また、鏡餅を開くことは、
「新しい年の始まり」を意味しています。
しかし、包丁などの刃物で鏡餅を切ることは、切腹を連想させるため禁忌です。
調理の仕方としては、硬くなっているので、
水につけたり、レンジでチンをすることで手で千切れる程度に柔らかくなります。
※ただし、カビが生えている場合はレンジでカビの胞子が飛び散るのでラップでくるんでからチンをし、柔らかくなってからカビを取りましょう。鏡餅に多少のカビがあっても取り除けば健康上問題はありません。
また、木槌で開くのが一番縁起がいいとされています。
しめ縄、門松、破魔矢などの処分の方法
鏡餅以外のお正月飾りを外した際の処分の方法として、
2つの方法があります。
- 神社で処分する
- 自分で処分する
神社で処分する
一般的な方法としては、神社にもっていき“どんど焼き”によって処分します。
一般的にどんど焼きは1月15日が多いです。
多くは松の内が過ぎた1月7日にお正月飾りを外しますが、
その日から、どんど焼きの日まで正月飾りを保管しておきます。
当然、乱雑に扱うのは縁起が悪いので、
紙にくるんだりして清浄な場所に保管しましょう。
また、どんど焼きを行っていなくても、
ほとんどの神社は、お清めのあと焚き上げてくれます。
どんど焼きについて詳細はこちらをご覧ください。
⇒どんど焼きとは|2019年はいつ行われるのか?地域ごとの違い一覧
自分で処分する
近くの神社で処分してもらえない場合や、
どうしても神社に行けない場合、自分で処分します。
正月飾りは、一般のゴミとして出しても問題はありません。
しかし、ゴミとして出すことの抵抗があると思うので、
『細かくし、塩で清め、丁寧に新聞紙に包み、ゴミに出す』
これが一般的な風習です。
燃えるごみの日に出しましょう。
ただし、地域によっては大きな門松が大型ゴミに分類されるところもあるので、 ご確認ください。
お正月飾りは翌年も繰り越して使ってもいいのか?
最後に、「お正月飾りを処分せずに次の年も繰り越して使ってはいいのか?」
ということについて説明します。
最近では、翌年も繰り越して使えるお正月飾りというものも、
多数見受けられるようになりました。
環境問題が大きく取り扱われる昨今なので、
実際に翌年も再利用する家庭も少なくはありません。
しかし、そもそも、門松やしめ縄、破魔矢を燃やすのは、
「降りてきた神様をちゃんと天に送り返す」という意味合いがあるので、
神社で処分するのがベターで、縁起が良いとされています。
ここらへんのマナーや風習などに関する価値観は各自の判断が大きいので、
環境問題・縁起などを天秤にかけて判断してください。
あとがき
以上、お正月飾りの処分の仕方に関する記事でした。
こういう風習は地域や宗派の違いで、
日にち・作法が異なることが多いため、少しややこしい部分がありますね。
しかし、日本独自の伝統として、
是非今後もきちんと受け継がれていってほしいものです。
そのためにも、今年はきちんとした作法でお正月を迎えましょう。
ちなみにこのブログは、他にも正月飾りについて記事を書いています。