喪中の際に、年賀状が出せないことを詫びるために「喪中はがき」を出します。
ただ、喪中はがきを出す機会はそうそうないので、はがき裏の文面は何を書けばよいのか、どういう言葉だと失礼にならないのかなどよくわからないものです。
そこで今回、喪中はがきの文面の書き方や構成、文例などを状況ごとにご紹介します。
■喪中はがきのマナーに関する記事一覧
- 喪中はがきとは?どんな時に誰に出すべきか?
- 喪中はがきを出す時期
- 喪中はがきで使えるはがき・切手の種類
- 喪中はがきの無料テンプレートまとめ
- 喪中はがきの文例一覧←今ここ
目次
喪中はがきの文章の構成
喪中はがきの文面は色んな書き方がありますが、
まずは一般的な喪中はがきの構成について見ていきましょう。
- 喪中を知らせる文言
- 亡くなった方(続柄・名前・年齢)と亡くなった日にち
- 感謝の言葉
- 結びの言葉(新年のあいさつ・寒さによる健康を気遣う言葉)
- 日付
- 差出人の情報
1.喪中を知らせる文言
- 「喪中につき年頭のご挨拶をご遠慮申し上げます」
- 「喪中につき年末年始のご挨拶を失礼させていただきます」
- 「新年のご挨拶を申し上げるべきところ 喪中につきご遠慮申し上げます」
- 「勝手ではございますが、新年のご挨拶は差し控えさせていただきます」
年賀状でいう「あけましておめでとうございます」のように、
はじめに大きな文字で記載する文章です。
「拝啓」「前略」などの『頭語』は不要。
2.亡くなった方(続柄・名前・年齢)と亡くなった日にち
- 「本年五月に父 〇〇が九十歳にて永眠いたしました」
- 「長女 〇〇(享年四十歳)が六月二十日に他界いたしました」
- 「祖父 〇〇がかねてより病気療養中のところ 七月に八十歳にて永眠いたしました」
亡くなった方の情報や日にちなどは記載するのが一般的ですが、
必ずしないといけないというわけではありません。
不幸から間もない場合、文面にするのも辛いと思いますし、
相手が自分の親戚と面識がない場合は故人が誰であるかは気にしないでくれるかと思います。
ただ、親しい友人や故人と面識がある人に出す場合、
誰がなくなったのか心配で色々と想像してしまうものです。
特に理由もなければ記載するようにしましょう。
ちなみに、連名で喪中はがきを出す場合、
続柄は喪主を基準にします。
3.感謝の言葉
- 「本年中に賜りましたご厚情に深謝いたします」
- 「平素のご芳情を厚くお礼申し上げます」
- 「ここに生前のご厚情に深く感謝申し上げます」
- 「ここに長年賜りましたご厚情に深く感謝いたします」
- 「生前のご厚誼に衷心より感謝申し上げます」
この部分は省いても良いのですが、
そうすると簡素な文面になってしまいます。
親しい人、お世話になっている人の場合は記載しましょう。
4.結びの言葉(新年のあいさつ・寒さによる健康を気遣う言葉)
- 「明年も変わらぬご交誼のほどお願い申し上げます」
- 「明年も変わらぬご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます」
- 「寒さひとしお厳しき折、何卒ご自愛専一にてお願い申し上げます」
- 「寒さに向かう折、くれぐれもご自愛ください」
- 「寒い日が続きますが、お体にお気をつけてお過ごしください」
- 「ご家族様おそろいで、穏やかな新年を迎えられますようお祈り申し上げます」
文章を締めるために結びの言葉を書きましょう。
喪中はがきの場合は“新年の挨拶”や“寒さによる相手の健康を気遣う言葉”が適切です。
5.日付
- 「平成○○年○○月」
相手に届く日付を記載するので、
11月末に投函する場合でも12月と書きましょう。
また、特に明確な決まりではありませんが、
慣習上、“西暦”を使ってはいけないということになっています。
6.差出人の情報
- 「郵便番号・住所・電話番号・名前」
- 「住所・名前」
郵便番号と電話番号は特に決まりはないので記載してもしなくても構いません。
名前は連名で書くことができます。
喪中はがきの文例
では具体的な状況別の文例をいくつかご紹介します。
一般的な喪中はがきの文例
- 喪中に付き 年頭のご挨拶を失礼させて戴きます
- 本年八がに父 〇〇が九十歳にて永眠いたしました
- ここに長年賜りましたご厚情に深く感謝いたします
- 明年もかわらぬご指導とご交誼をお願い申し上げます
- 平成〇〇年〇〇月
- 郵便番号・住所・電話番号・名前
ちなみに、テンプレートは「無料喪中はがきドットコム」さんのWord形式のものです。
こちらのサイトは約150ものデザインがあり、
ファイル形式もJPG、PDFなど用途に合わせて選べるのでおすすめです。
その他無料のテンプレートはこちらに紹介しています。
⇒喪中はがきの無料テンプレート・人気デザイン一覧(文例付き)
故人の情報を記載しない場合
- 新年のご挨拶を申し上げるべきところ 喪中につきご遠慮申し上げます
- 今年中賜りましたご厚情感謝いたします
- 寒い日が続きますがお体にお気をつけてお過ごしください
- 平成〇〇年〇〇月
- 郵便番号・住所・電話番号・名前
喪中はがきが年内に間に合わない場合
- 喪中につき年頭の ご挨拶を失礼させて戴きます
- 昨年十二月二十日に病気療養中の祖父 〇〇が 九十歳にて永眠いたしました
- 生前のご厚誼に衷心より感謝申し上げます
- 寒さに向かう折、くれぐれもご自愛ください
- 平成〇〇年〇〇月
- 郵便番号・住所・電話番号・名前
喪中はがきは通常なら11月中、遅くても12月頭まで、
相手が年賀状の準備をするであろう時期には出すのがマナーです。
ただし年末に不幸が合った場合など、
間に合わないこともあるでしょう。
そういう場合でも喪中はがきは送るべきです。
もしくは寒中見舞いを喪中はがきの意味も兼ねて出すというのでも構いません。
詳しくはこちら。
⇒喪中はがきの時期|いつからいつまでに出すべき?間に合わない場合は?
あとがき
以上、喪中はがきの文面の書き方や文例についてでした。
文例に関してはこの記事を参考にしてもらえればマナーに反することはないでしょうが、
何を書くかというのは相手との関係や状況によって変わってきます。
あくまで参考にとどめて、自分の言葉で伝えるのに越したことはありません。
ちなみに他にも喪中はがきのマナーに関する情報をまとめているのでぜひご覧ください。
■喪中はがきのマナーに関する記事一覧
- 喪中はがきとは?どんな時に誰に出すべきか?
- 喪中はがきを出す時期
- 喪中はがきで使えるはがき・切手の種類
- 喪中はがきの無料テンプレートまとめ
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