仕事や運転などをしているとトラブルを引き起こしてしまうことがあり、ミスに関して様々な書類を作成しなければならなくなってしまいます。
そこで登場するのが顛末書となりますが、この書類は会社でミスや事故等を引き起こした時に状況を明確に把握していくために企業が事故などを引き起こした本人へ提出を求めていく書類となります。
今回は交通事故を起こした時の顛末書の書き方について例文を踏まえて説明していきます。
顛末書と始末書の違い
今回、顛末書の書き方について見ていきますが、
似たような文書に『始末書』というものがあります。
これら顛末書と始末書は、
よく混同したり違いがわからないといった人は多いです。
2つには明確な違いがあり、
意識的に区別しないといけないので是非頭にいれておきましょう。
始末書とは、自分が起こした不祥事や事故の内容と謝罪の意志を記す文書です。
一方、顛末書とは、自分が起こした不祥事や事故の内容について、
原因、結果、対策などを詳細に報告することを目的とした文書です。
顛末書は謝罪の意味合いが弱く、
起きた事故や不祥事を客観的に記述する必要があります。
交通事故の顛末書のポイント
次に、顛末書を書く際のポイントについてですが、
最低限注意すべきことが2つあります。
『5W1Hを明確に記載する』ということと、
『言い訳や主観的な描写はせず、客観的事実を丁寧に記載する』ということです。
顛末書の内容は、
事故、不祥事を具体的に、漏れ無く、誰が見ても分かるようにしないといけません。
『5W1H』を意識することでそれが可能になります。
そして、自分の過失がほとんどないような時は言い訳をしてしまいたくもなりますが、
報告を目的とする顛末書では、それは不要ですので、あくまで客観的な描写で淡々と述べましょう。
では以上を踏まえた上で、顛末書の例文をご紹介します。
交通事故の顛末書の例文
YYYY年MM月DD日
〇〇部長殿
〇〇課 〇〇〇〇○ 印
交通事故顛末書
私は平成○年○月○日に会社で使用している営業者用の普通自動車を運転していた際に、目黒区内の○○通りにて右折を行った際、一時停止をしていた自家用車へ接触をしてしまうという事故を引き起こしてしまい、接触をした自家用車の先端部分を破損してしまいました。
今回の交通事故に関して事象を確認していった際に、次に回らなければならなかったお得意様について、関連する書類やアプローチ方法などといった思案を運転中に巡らせてしまったために自家用車に気づかずに接触を引き起こしてしまいました。
考え事についつい気をとられてしまったが故の前方不注意によって事故を引き起こしてしまいました。
安全運転を意識せず、会社で使用している車を運転していたという認識が薄弱であることを反省しております。
今後は安全運転を意識するだけでなく、業務にて使用をしているという認識を改めて持ち、十分に配慮しながら運転をしていきたいと考えております。
なお、今回の事故に関して発生した被害については双方運転していた車両が破損しただけとなっており、それぞれ軽微です。
身体的な損傷は互いに発生していません。
先方の車両における修繕費用については、速やかに負担を当方で行う形で示談は既に成立をしております。
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