【2023年】十三夜とはいつ?意味・風習・読み方についても解説

十三夜(じゅうさんや)とは十五夜と同様に特定の日にちの夜を指し、その日には月見をする風習があります。

毎年この日は月が綺麗に見えるのですが、問題としては毎年日にちが大きく異る上に不規則であるということです。

今回は十三夜の日にちに加えて、由来や風習について詳しく解説していきます。

2023年の十三夜

2023年の十三夜は『10月27日(金)』です。

十三夜とは“旧暦の9月13日”を指しますが、この日にちは毎年以下のように異なります。

  • 2020年:10月29日
  • 2021年:10月18日
  • 2022年:10月8日
  • 2023年:10月27日
  • 2024年:10月15日
  • 2025年:11月2日
  • 2026年:10月23日
  • 2027年:10月12日

十三夜の日にちは大体『約10日早まる⇒約10日早まる⇒約20日遅くなる・・・』という風に変動します。

日にちが変動する理由としては、旧暦と新暦の対応関係が不規則だからです。

このことについて軽く説明します。

旧暦の9月13日とは?

はじめに新暦と旧暦の違いについて理解する必要があります。

簡単に説明するなら、
旧暦月の満ち欠けを1ヶ月の基準(新月の日に新たな一ヶ月を迎える)としたのに対し、
新暦月の満ち欠けは暦に無関係ということ。

現在使われている新暦は地球による太陽の公転周期(約365.24219日)を基準にし、1年を365日または366日とする『太陽暦』です。

これに対し旧暦は、公転周期以外にも月の満ち欠けの周期(約29.5日)を1ヶ月の基準とし、1年を29.5日×12ヶ月=353~355日、閏月がある年を29.5日×13ヶ月=383~385日とする『太陰太陽暦』です。

旧暦は新暦よりも10日ほど日数が少ないため十三夜の日にちが10日ほど早くなり、閏月が入れば20日ほど日数が増えるため日にちが20日ほど遅くなるのです。

また旧暦はその年の始めの新月の日を1月1日と定め、次に新月になる29日後または30日後を2月1日とします。

そして新月から満月になるまでの日数は平均約14.76日後となるため、毎月15日頃が満月の日になります。(実際には満月は1日~2日前後することも多い)

つまり、旧暦の9/13とは、その年の9回目の満月の日(少し欠けている事が多い)ということです。

※旧暦と新暦は1/1の日にちもズレるため、新暦における9回目の満月というわけではない

これは一見規則的で簡潔なのですが、旧暦の日にちを新暦に変換するとなると、そう簡単ではありません。

新暦において月の満ち欠けは一切日にちに関与していないため、旧暦との日にちのズレも不規則で計算で求めることはできないのです。

3年に一度訪れる“うるう月”も、この問題をややこしくする要因の一つですね。

詳細:新暦(太陽暦)と旧暦(太陰太陽暦)の違いとは?それぞれの仕組みを簡単に図解

十三夜の意味や由来

最後に十三夜の意味や由来、風習などについてまとめます。

  • 旧暦9月13日に当たる日に月見をする風習
  • 十五夜は中国から伝来したものであるのに対し、十三夜は日本独自の風習
  • 西暦919年に宇多天皇が9月13日に観月の宴を催したことが風習となったという一説が有力
  • 江戸時代には十五夜と十三夜は両方月見を行い、片方しか行わなかった場合は縁起が悪い「片見月」と言われていた
  • 旧暦の閏月により9月が2回続けて訪れることがあり、その場合は二度目の十三夜を「後の十三夜」と呼ぶ
  • 十五夜は里芋を供えることから「芋名月」と呼ばれているのに対し、十三夜は厨豆を供えることから「栗名月」「芋名月」と呼ばれている
  • 十五夜に比べて十三夜は晴れて月が見やすい事が多く、「十三夜に曇りなし」と言われている

ちなみに、十五夜や十六夜(いざよい)についても解説しているので、ぜひこちらもご覧ください。

十五夜(中秋の名月)とはいつなのか?意味や読み方についても解説

十六夜とはいつ?意味や読み方についても解説