【2023年】十六夜とはいつ?意味や読み方についても解説

十六夜とは「じゅうろくや」と読むことがありますが、一般的には「いざよい」と読みます。

また、十五夜や十三夜のように、特定の日にちやその日の月の様子を指す他に、これらとは別に特別な意味で使われることもあります。

今回は十六夜について詳しく解説していきます。

2023年の十六夜

2023年の十六夜の日にちは『9月30日(土)』です。(十五夜の翌日)

月を眺めて楽しむ風習がある十五夜(別名:中秋の名月)の翌日が十六夜になります。

これらの日にちは毎年大きく異なりますし、一見不規則に変動するので注意が必要です。

  • 2021年:9月22日
  • 2022年:9月11日
  • 2023年:9月30日
  • 2024年:9月18日
  • 2025年:10月7日
  • 2026年:9月26日

ではなぜこの日にちが毎年変動するのかというと、十五夜や十六夜は現在の暦法である“新暦”ではなく昔使われていた“旧暦”で定められているからです。

十五夜は『旧暦の8月15日』、十六夜は『旧暦の8月16日』です。

しかし、旧暦と新暦は仕組みが大きく異なるため、旧暦の日にちを新暦の日にちに変換するのは少々手間がかかるのです。

旧暦の8月16日とは

では、旧暦の8月16日とはどういう日なのか説明していきますが、そのために新暦と旧暦の違いについて軽く頭に入れておきましょう。

新暦とは『太陽暦』と言い、地球の太陽に対する公転周期(約365.24219日)を基準に1年を365日または366日とするものです。

そして1月は31日、2月は28日(うるう年は29日)、3月は31日・・・と、毎月の日数が決まっており、8月16日と言えば年が明けて228(229)日目に当たります。

これに対し旧暦とは『太陰太陽暦』と言い、月の満ち欠けの周期(約29.5日)を1ヶ月の基準にし、1年を29.5日×12ヶ月=353~355日、閏月がある年を29.5日×13ヶ月=383~385日とするものです。

新月の日を月の初めと定め、次の新月がくるまでのる29日または30日間がその月の日数になります。

つまり、旧暦の8月16日とはその年の8回目の新月から16日目の日を指します。

ちなみに新月から満月になるまでの日数は平均約14.76日後となるため、毎月旧暦の15日頃が満月の日になります。(実際には満月は1日~2日前後することも多い)

新暦と旧暦の日にちは以下のように大きく異なります。

  • 新暦の◯月◯日⇒その年の●日目の日
  • 旧暦の◯月◯日⇒その年の●回目の新月から●日目の日

そのため旧暦を新暦に変換するのはとても難しいのです。

旧暦において3年に一度訪れる“うるう月”も、この問題をややこしくする要因の一つですね。

詳細:新暦(太陽暦)と旧暦(太陰太陽暦)の違いとは?それぞれの仕組みを簡単に図解

ちなみに、十六夜は旧暦8月16日だけではなく、月に限らず単純に16日の日を指すこともあります。

十六夜の意味と読み方について

十六夜とは「じゅうろくや」と読むことがありますが、一般的には「いざよい」と読みます。

これは『いざよう』(意味:ためらう、躊躇する)という言葉が変化したものです。

十五夜の満月と比べると十六夜は月の出がやや遅くなりますが、その様子を「月がためらっている」と捉えてこの読み方が付けられました。

十五夜にはススキを飾り満月を見ながら団子や里芋を食べるという風習がありますが、十六夜には特別な風習があるわけではありません。

満月の日が過ぎたという意味で「十六夜」という言葉が使われることが主です。

ただし、前述したように満月の日は新月から丁度15日目というわけではなく、実際には1日~2日前後するため十六夜の日が綺麗な満月となることもあります。

あとがき

以上、十六夜の日にちや意味について詳しく解説していきました。

まとめると以下のとおりです。

  • 2023年の十六夜は9月30日
  • 十六夜は旧暦の8月16日だが、現在の暦(新暦)においては年によって大きく異なる
  • 旧暦の8月16日は8回目の新月から16日目の日を指す
  • 十六夜(いざよい)という読みは『いざよう』(意味:ためらう)からきている

この他にも月に関する言葉について解説しているので、興味があればぜひご覧ください。

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