【2023年】春分の日にちはいつ?意味や由来・日照時間について

春分の日は昼夜の時間がほぼ等しく、日照時間が約12時間になるという特徴的な日ですが、年によって日付が変わるという厄介な点があります。

春分の日に関して、なぜ昼夜の時間が等しくなるのか、春分の日にちはどのように定められているのか、気になる人も多いのではないでしょうか。

今回は2023年の春分の日付に加え、これらの疑問について徹底的に解説していきます。

春分の概要

2023年の春分の日は『3月21日』です。
この日にちは毎年同じ日にちというわけではなく、年にって1日前後します。

春分の日は季節区分の1つですが、春分の概要をまとめると以下の通り。

春分の概要
  • 1年を24区切りにした季節区分“二十四節気”のうちの一つ
  • 春分の日にちは地球から見た太陽の位置が特定の点(春分点)を通る瞬間の日にち
  • 昼の長さと夜の長さがほぼ等しい
  • 国民の祝日として定められている
  • 「春のお彼岸」が春分の日を中心に前後の3日間の1週間(3/18~3/24)

さて、春分の日がなぜ年によって異なるのか、どのように定められているのか、
気になる人は多いと思います。

まずこのことについて説明していきます。

春分の日にちは地球と太陽の位置関係で定められている

春分の日は1年を24分割した季節“二十四節気”のうちの一つを指します。

他の二十四節気は秋分、冬至、夏至、立春、立夏、立秋、立冬などが代表的ですが、
啓蟄、清明、白露、寒露など一般的にはあまり耳にする機会がないものも多くあります。

これらの二十四節気はどれも年によって日にちが前後することがありますが、
その理由は地球と太陽の位置関係によって定められているからです。

太陽と地球の位置関係と二十四節気の割り当て

地球は自転しながら、
太陽の周りを1年かけて公転します。

この公転軌道上の地球の位置により、
それぞれの二十四節気は定められているのです。

この中でも特徴的なのは春分・夏至・秋分・冬至です。

上図のように90度毎にこれらは定められているのですが、
太陽の方角が地軸の傾きと丁度重なる瞬間夏至・冬至
太陽の方角と地軸の傾きが垂直になる瞬間春分・秋分と定められています。

二十四節気は360度を24等分しているので15度間隔となりますが、
地球は1日約1度だけ公転軌道上を進むため約15日間隔で新たな二十四節気を迎えることになります。

では、なぜ二十四節気の日にちは年によって前後するのか。

地球の公転周期が正確に365日であったなら日にちがズレることはありません。

実際には公転周期は約365.24219日であり、
現在の暦は大体4年に一度のうるう年を挟むことで小数点以下の誤差を調整しています。

地球の位置が一年で約0.24219日分のズレが生じること、うるう年が挟まれること、
これらによって定められた二十四節気の位置を通る瞬間が年によって前後するのです。

このことは太陽暦の仕組みを知ればより理解が深まるかと思います。

春分の日は昼夜の日照時間がほぼ等しい

春分の日と秋分の日は昼夜の時間がほぼ等しく、
日照時間がほぼ12時間になるという性質があります。

これに対し、夏至は北半球で昼の長さが最も長くなる日、
冬至は北半球で夜の長さが最も長くなる日です。

南半球はこの性質が反転します。

これらは地軸の傾きによるものです。

上図において夏至の日の太陽のあたり方に注目すると、
北極は1日中、太陽の光が当たり続けますが、南極は全く太陽の光が当たりません。

地軸の傾きによりこの日は緯度が高くなるほど北半球では日照時間が長くなり、
南半球は日照時間が短くなるのが分かるかと思います。

冬至の場合は北半球・南半球が逆転します。

そして、夏至と冬至の中間に位置するのが春分秋分です。

春分と秋分は太陽の方向が地軸と丁度垂直になるので地軸による日照時間の変化の影響を受けません。
春分、秋分は地球上のどこにいても日照時間がほぼ12時間になるのです。

春分の日は春のお彼岸の中日

春分の日の代表的な風習として挙げられるのが“お彼岸”です。
ご先祖様を供養するためにお墓参りをしたり、仏壇を綺麗にしたりします。

お彼岸は1年で春・秋の2回あり、
それぞれ春のお彼岸・秋のお彼岸と言う名称です。

春のお彼岸は春分の日を中日として、
前後の3日間、計7日間を指します。

2023年は『3/18~3/24』です。

お彼岸についての詳細もまとめているので、ぜひご覧ください。

2023年の二十四節気

最後に他の二十四節気の日にちについてはまとめます。

※日付は2023年のもの。

■冬

小寒(1月6日)、大寒(1月20日)

■春

立春(2月4日)、雨水(2月19日)、啓蟄(3月6日)、春分(3月21日)、清明(4月5日)、穀雨(4月20日)、

■夏

立夏(5月6日)、小満(5月21日)、芒種(6月6日)、夏至(6月21日)、小暑(7月7日)、大暑(7月23日)

■秋

立秋(8月8日)、処暑(8月23日)、白露(9月8日)、秋分(9月23日)、寒露(10月8日)、霜降(10月24日)

■冬

立冬(11月8日)、小雪(11月22日)、大雪(12月7日)、冬至(12月22日)