1年のうち春と秋の2回行われるお彼岸ですが、そもそも「彼岸」とはどういう意味があるのか、何をする日なのか分からない人も多いのではないでしょうか?
そこで今回、お彼岸の意味や由来、風習などについて解説していきます。
お彼岸とは?
お彼岸とは、先祖を供養するためにお墓参りをしたり仏壇を綺麗にしたりする期間のことを指します。
春分の日と秋分の日をそれぞれを中日として、前後の3日計7日間がお彼岸の期間となります。
ちなみに2020年は春のお彼岸は『3月17日(火)~23日(月)』
秋のお彼岸は『9月19日(土)~25日(金)』です。
詳細:【2020年】春・秋のお彼岸はいつ?彼岸入り~明けの期間
春分の日・秋分の日はそれぞれ太陽が真東から昇り、12時間で真西に沈む特別な日です。
この日を境に徐々に北や南に偏り、日照時間も長くなったり短くなったりします。
「彼岸」の由来・意味
彼岸とは仏教において“極楽”を指す言葉です。
これに対し、私達の住んでいる世界を“此岸(しがん)”と言います。
極楽浄土である彼岸は西の遥か彼方にあると考えられており、そのため太陽が真西に沈む春分と秋分の時期に太陽に向かって礼拝をしたのがお彼岸の由来です。
また、彼岸は日願という言葉から来ているとも言われています。
お彼岸は何をする日?
お彼岸では、お墓参りでお墓を綺麗にしたり仏壇を清めたりします。
祖先を供養する日として特別視されることが多いですが、やること自体はそれほど特別なことしたり大がかりな準備をしたりすることはありません。
普段よりも念入りに綺麗にしたり、お供え物を用意したりするくらいです。
1週間のうちいつ行うのか?
お彼岸の期間は1週間ありますが、過ごし方に特別な決まりはなく、お墓参りや仏壇の掃除をする場合もいつ行っても構いません。
ただし、霊園などは中日の春分の日・秋分の日は混雑することが考えられるので、その点だけは注意しておきましょう。
お供え物について
お供え物はお花の他にお菓子や果物など故人の好きだったもので構いませんが、一般的なものとしては“ぼたもち(おはぎ)”が挙げられます。
お米を餡で包んだお菓子ですが、春は牡丹に由来して「ぼたもち」秋は萩に由来して「おはぎ」と呼び方は区別されます。
お寺のお彼岸法要「彼岸会」
お彼岸は個人が先祖を供養する風習だけではなく、お寺によるお彼岸法要「彼岸会」も行われます。
お寺で行われる合同の法要に参加するのが一般的ですが、個人がお寺に依頼して法要を依頼する場合もあります。
いずれにしてもお布施が必要で、お寺の合同のお彼岸法要に参加する場合は3000円~1万円、個人で法要を置こう場合は3万~5万円程が相場とされています。
あとがき
以上、お彼岸の意味や由来、風習などについての説明でした。
最後に今回の内容についてまとめます。
- お彼岸は祖先を供養するための期間
- 2020年のお彼岸の期間は『3月17日~23日』と『9月19日~25日』だがいつ行っても構わない
- お墓や仏壇を綺麗にしたりお供え物をするのが一般的な風習
- お供え物はぼたもち(おもち)が一般的
- お寺のお彼岸法要ではお布施を用意する必要がある