「早生まれ」と「遅生まれ」の意味とは?それぞれのメリット・デメリットを解説

日本では1月1日~4月1日に生まれた人を『早生まれ』4月2日~12月31に生まれた人を『遅生まれ』といいます。

両者にはそれぞれ明確なメリット・デメリットがあり、自分自身「早生まれで得したor損した」「この点は遅生まれで良かったor悪かった」なんてことはあるのではないでしょうか。

こどもを生む親の目線からもメリット・デリメットがあるため、ある程度時期を狙って子作りをする人も多いです。

今回は早生まれ・遅生まれの概要や良いところ悪いところなどを解説していきます。

早生まれ・遅生まれとは?

まず早生まれ・遅生まれという言葉について解説していきます。

なぜ『早生まれ』と言うのか?

同学年では4月2日~12月31日生まれの方が早く生まれているので、一見こちらが早生まれのように勘違いしがちですが、実際は逆です。

早生まれの意味としては「学年が1年早い」ということ。

たとえば2000年生まれの人は『早生まれ』の場合は2006年4月に小学校に入学しますが、『遅生まれ』の人が入学するのは2007年4月です。

なぜ4月1日が『早生まれ』になるのか?

4月1日が『早生まれ』に含まれることに疑問を覚える人も多いと思います。なぜ『遅生まれ』は「4月2日生まれ~」という中途半端な日にちになるのでしょうか?

これは日本における年のとり方に鍵があります。

多くの人は「誕生日の日に年を取る」と思いがちですが、法律上厳密には「前日の24時に年を取る」というのが正しい解釈。つまり4月1日生まれの人が年を取るのは3月31日ということ。

また小学校の入学は「満6歳の誕生日以後の最初の4月1日から」と定まっています。

4月1日生まれの人は3月31日の誕生日を迎えたすぐ直後に4月1日がくるため、同年生まれの4月2日以降の人よりも1年早く入学するわけです。

ちなみに、誕生日の前日に年を取るというのは、うるう年の2月29日生まれの人を考慮してのこと。2月29日は約4年に1回しかカレンダーに挿入されませんが、前日に年をとるということなら毎年2月27or28日に年を取ることができます。

また、うるう年についてはこちらで詳しく解説しています。

うるう年とはいつなのか?一覧と計算方法&仕組みを図解

「早生まれ」と「遅生まれ」のメリット・デメリット

続いて早生まれと遅生まれのメリット・デメリットをそれぞれ解説していきます。

早生まれ・遅生まれが影響することとして主に以下の5つが代表的。

  1. こどもの発育・学習期間
  2. 入園までの期間
  3. 免許や飲酒までの期間
  4. 浪人の重み
  5. 若さ

1.発育期間・学習期間(早生まれのデメリット)

 

特に親の目線で気になることと言えば、こどもの発育ではないでしょうか。同年代でも早生まれの場合、遅生まれのこどもと比べて最大1年の差があります。

小さい頃は発育期間によって体の大きさや運動能力に差が生じやすいですし、学習期間が短いことから勉学への影響も心配だと思います。

学校生活や受験、スポーツ、ひいては子ども自身の自信にも関わってくるかもしれません。

2.入園までの期間(早生まれのメリット)

早生まれの場合、遅生まれと比べると入園・入学までの期間が早まります。

子育てをする親の目線でいえば、早生まれのほうが早く手が離れるのでメリットと言えるかもしれません。

3.免許や飲酒までの期間(早生まれのデメリット)

遅生まれの場合、同学年よりも早く年をとるため免許取得や飲酒できるようになるまで早いということです。

1日でも早く免許が取りたい、お酒が飲みたいという人は多いと思うので、早生まれの場合はデメリットに感じられるでしょう。

また成人式は早生まれの人のほとんどが19歳で迎えるため、この日に同窓会などで盛り上がってもお酒を飲むことができません。

4.留年・浪人の重み(早生まれのメリット)

早生まれの場合、留年や浪人してもあまり気づかれにくいというのはメリットとして挙げられます。

高学歴の大学になると留年や浪人は珍しくないですが、それでもコンプレックスに感じてしまう人もいるでしょう。

ただ早生まれの場合、1留や1浪だけなら現役組と生まれた年は同じなので気づかれない場合も多いです。

5.若さ(早生まれのメリット)

年をとってくると「同学年よりも年を取るのが遅い」というのは少しだけ嬉しく感じるもの。

男女問わず、25を超えて30近くなってくるあたりから1歳がとても重く感じるものです。たった1歳の差でもだいぶ違った印象に感じます。

こどもの頃は同年代よりも小さく見られるというのはデメリットに思えるでしょう。逆に年をとってくると、「同年代よりも少しだけ若くいられる期間が長い」というのはメリットに感じられるものです。

あとがき

以上早生まれと遅生まれの概要やメリット・デメリットについてでした。

まとめると以下の通り。

  • 早生まれ(1月1日~)のメリット
    • 入園までの期間が短い(親のメリット)
    • 浪人・留年の重みが小さい
    • 若くいられる期間が長い
  • 遅生まれ(4月2日~)のメリット
    • 発育期間・学習期間が長い
    • 免許取得・飲酒などが早い

最後までご覧いただきありがとうございました。