日本で見られる流星群の中でも「しし座流星群」は有名です。
規模は特別大きいわけではありませんが、安定して見られる流星群の一つとしてあげられます。
今回は2019年のしし座流星群を見るためのポイントについて詳しく解説していきます。
目次
2019年のしし座流星群の概要
いきなりですが、2019年のしし座座流星群を観測する際に重要な情報をまとめます。
- 活動が活発な時期:11月15日~11月20日頃
- 極大日時:11月18日(日)14時頃
- 最適な観測日時:19日1時~4時頃
- 見えやすい方角:西~北
しし座流星群とは?
しし座流星群は毎年11月15日~20日頃に見られるしし座近くの点を起点とした流星群で、流星の正体はテンペル・タットル彗星という彗星の塵です。
2001年には大出現し、日本でも大規模の流星群が見られましたが、それ以来は1時間に数個~10個程度の規模です。
では、このしし座流星群を観察するポイントなどを見ていきましょう。
2019年のしし座流星群の日時
時期
しし座流星群が活動する時期は11月14日~11月24日頃ですが、極大となるのが11月18日で、この日に近い程活発な活動が観測できます。
最も観測に適しているのが19日明け方です。
ただ、しし座流星群を見る上で最も邪魔になる月明かりですが、2019年11月18日頃は下弦の月(半月)で、さらに月は地平線から出ています。
しし座流星群を観測するには悪条件と言えるでしょう。
時間帯
今年のしし座流星群は18日14時にピークを迎えます。
放射点であるしし座は明け方にならないと地平線から上がってこないので、しし座流星群が見えだすのは夜半過ぎくらいです。
放射点の高度が高いほど見える流星の数が多くなるため、明け方の方が見える数が増えるでしょう。
空が明るくなる前くらいが最適な時間帯です。
つまり2019年は19日1時~4時頃が観察に最適な日時と言えるでしょう。
ただし前述したとおり月の光がじゃまになるので、付きを背にして見るようにしましょう。
しし座流星群を観察する際のポイント
しし座流星群に限らず、星が綺麗に見えるためにはいくつか条件があります。
それが以下の気象や場所に関する5つの条件です。
- 晴れ
- 湿度が低い
- 月が出ていない
- 町明かりが少ない
- 空気が綺麗
雲や水蒸気、ほこり、明かりなどは星の光を遮るため、
これらを考慮する必要があります。
これらの中でも重要な月について解説していきます。
月明かりと方角について
流星群を見る際に一番妨げになるのは月明かりです。
そのため月が出ている時期、時間帯をなるべく避けたり、月を視界に入れず反対側の方角を観察するのが流星群を見る時の一番のポイントとなります。
今年はしし座流星群が観測できる時間帯はほぼ月が出ているため、流星群を観測するには月を背にして暗い夜空の方角を見ないといけません。
19日の0時~4時だと東~南の空に月があると思うので、その反対の西~北を見るようにしましょう。
ちなみに、しし座は東の地平線から登ってきて、それ起点に放射状に流星が出現します。
ただし流星はあらゆる方角で同じくらい見られるので、放射点の方角は気にせず月が見えない方向を眺めましょう。
月の出没時刻や方角については以下のページが参考になります。
観測に適した場所
続いて観察に適した場所についてですが、前述した通り、明かりが少なく空気が綺麗な場所、そして空を見渡せる場所が好ましいです。
なので条件をまとめると以下のような場所で観察するといいでしょう。
- 開けていて空が大きく見渡せる
- 街頭など町明かりがない
- 都心から離れており空気が綺麗
準備
しし座流星群は肉眼で十分見ることができますし、広い視野で見渡すのが重要なので望遠鏡や双眼鏡はかえって邪魔になります。
ではなにが必要なのかというと、空を長時間見上げるためにレジャーシートなど横になるためのものがあると重宝します。
また、また時期的にも時間的にも冷え込むことが予想されるので、冷え込んだときのための上着、そして安全のため最低限周りを見渡すためのライトを準備しておきましょう。
あとがき
以上、2019年のしし座流星群を観測する方法についてでした。
2019年は月の条件があまりよくありませんが、晴れていれば十分観測することができます。
ぜひこの記事を参考にして今年のしし座流星群を観測してみてはいかがでしょうか。