毎年見ることができる流星群の中では中規模なものに分類されるオリオン座流星群。
そんなオリオン座流星群も2019年は観察するのに適した条件が揃っています。
今回、2019年のオリオン座流星群を観察するためのポイントを解説していくのでぜひ参考にして下さい。
目次
2019年のオリオン座流星群の観測条件まとめ
いきなりですが、2019年のオリオン座流星群を観測する際に重要な情報をまとめます。
- 活動が活発な時期:10月19日~10月25日頃
- 極大日時:10月21日午前8時頃
- 最適な観測日時:21日0時~21日4時頃
- 見えやすい方角:北~東
ではこれらの情報の詳細やオリオン座流星群の概要について説明していきます。
オリオン座流星群とは?
オリオン座流星群は毎年10月20日前後に見られるオリオン座近くの点を起点とした流星群で、流星の正体はハレー彗星の塵です。
規模の大きい流星群(ペルセウス座流星群、ふたご座流星群、しぶんぎ座流星群)と比べると出現する流星の数は少なく中規模の流星群という位置づけです。
2006年には1時間に60個以上という従来の何倍もの規模の流星群が見られましたが、それ以来は鳴りを潜めており、次に活発になるのは70年後と見られています。
では、このオリオン座流星群を観察するポイントなどを見ていきましょう。
2019年のオリオン座流星群の日時
時期
オリオン座流星群が活動する時期は10月2日~11月7日頃と見られますが、極大となるのが10月21日で、この日に近い程活発な活動が観測できます。
21日日明け方が最も観測に適していますが、10月19日~10月25日頃でも比較的多くの流星群を見ることができるでしょう。
ただしオリオン座流星群を見る上で最も邪魔になる月明かりですが、2019年のこの日は運悪く下弦の月(半月)です。
時間帯
オリオン座流星群の放射点は22時頃に東の地平線から上がっていき、午前4時頃に最も高くなります。
22時頃から流星は見え始めますが、放射点の高度が高いほど見える流星の数が多くなるため、遅い時間ほど見える数が増えるでしょう。
なので深夜から空が明るくなる直前が最適な時間帯です。
つまり2019年は22日0時~4時頃が観察に最適な日時と言えるでしょう。
ただしこの日は深夜~明け方までずっと月が地平線から出ているため、今年はオリオン座流星群を観測するには悪条件と言えます。
オリオン座流星群を観察する際のポイント
オリオン座流星群に限らず、星が綺麗に見えるためにはいくつか条件があります。
- 晴れ
- 湿度が低い
- 月が出ていない
- 町明かりが少ない
- 空気が綺麗
気象条件や場所の条件ですね。
雲や水蒸気、ほこり、明かりなどは星の光を遮るため、これらを考慮する必要があります。
これらの中でも重要な月について解説していきます。
月明かりと方角について
前述しましたが、流星群を見る際に一番妨げになるのは月明かりです。
そのため、月が出ている時期、時間帯をなるべく避けたり、月を視界に入れず反対側の方角を観察するのが流星群を見る時の一番のポイントとなります。
今年はオリオン座流星群が観測できる時間帯はほぼ月が出ているため、流星群を観測するには月を背にして暗い夜空の方角を見ないといけません。
21日の0時~4時だと南~西の空に月があると思うので、
その反対の北~東を見るようにしましょう。
ちなみに、オリオン座流星群はオリオン座のわずか左、ふたご座との境界を放射点として、
東の地平線から登ってきてそれ起点に放射状に流星が出現します。
ただし流星はあらゆる方角で同じくらい見られるので、放射点の方角は気にせず月が見えない方向を眺めましょう。
月の出没時刻や方角については以下のページが参考になります。
観測に適した場所
続いて観察に適した場所についてですが、前述した通り、明かりが少なく空気が綺麗な場所、そして空を見渡せる場所が好ましいです。
なので条件をまとめると以下のような場所で観察するといいでしょう。
- 開けていて空が大きく見渡せる
- 街頭など町明かりがない
- 都心から離れており空気が綺麗
準備
オリオン座流星群は肉眼で十分見ることができますし、広い視野で見渡すのが重要なので望遠鏡や双眼鏡はかえって邪魔になります。
ではなにが必要なのかというと、空を長時間見上げるためにレジャーシートなど横になるためのものがあると重宝します。
また、また時期的にも時間的にも冷え込むことが予想されるので、冷え込んだときのための上着、そして安全のため最低限周りを見渡すためのライトを準備しておきましょう。
あとがき
以上、2019年のオリオン座流星群を観測する方法についてでした。
2019年は月の条件があまりよくありませんが、晴れていれば十分観測することができます。
ぜひこの記事を参考にして今年のオリオン座流星群を観測してみてはいかがでしょうか。