日本の季節の一つに“立秋”というものがありますが、これがどういったものでどういった日なのかは知らない人は多いと思います。
立秋は年によって日にちが変わったりして少しややこしい一面がありますからね。
そこで今回は2023年の立秋の日にちに加えて、意味・由来について詳しく解説していきます。
2023年の立秋の日にち
2023年の立秋の日にちは、『8月8日』です。
立秋は基本的に8月7日になることが多いのですが、今年のように8月8日になることもあります。
しばらくは4年に1回だけ8月8日になります。
- 2018年:8月7日
- 2019年:8月8日
- 2020年:8月7日
- 2021年:8月7日
- 2022年:8月7日
- 2023年:8月8日
- 2024年:8月7日
- 2025年:8月7日
- 2026年:8月7日
- 2027年:8月8日
では、この立秋の日付はどのように決められているのか、また、立秋にはどういう意味があるのかについて説明していきます。
立秋の意味・由来
立秋は簡単に説明すると、季節の一つです。
季節と言えば春夏秋冬を四季を思い浮かべるかもしれませんが、更に細かく24に分割した“二十四節気”のことを指します。
立秋の他には秋分、春分、夏至、冬至、立春、立夏などが有名ですね。
ではこれら二十四節気にはどんな意味があり、どういう基準でに割り当てられているのか。
それは『地球と太陽の位置関係』が関係します。
ここからの内容は中学の理科で習う内容です。
太陽と地球の位置関係と二十四節気の割り当て
地球は自転と公転を繰り返しています。
1日周期で地軸で1回転し、1年周期で太陽の周りを1回転しているのですが、公転により地球と太陽の位置関係は変動しているのです。
この変動を分かりやすく説明するために地球を一点に固定すると、太陽は以下のように地球の周りを回っていると考えることができます。
そして太陽が通る見かけ上の通り道を“黄道”と言います。
黄道の経路1周を24分割した15°間隔で“二十四節気”が定められており、1日約1度進むため約15日ごとに二十四節気が割り当てられています。
ただし、地球と太陽の位置関係は年によって若干ズレてしまうため、立秋など二十四節気は±1日の誤差が生じるのです。
春分の位置を0°とした時の現在の地球から太陽の見える位置の角度を黄経と言いますが、この黄経が135°になる日が立秋です。
春分、夏至、秋分、冬至は90度間隔なので、黄経135度の立秋は夏至(黄経90度)と秋分(黄経180度)の丁度中間となる日にちです。
ちなみに、地軸の傾きによりそれぞれ以下のような特徴があります。
- 夏至:北半球で最も日照時間が長くなり、南半球で最も短くなる日
- 冬至:北半球で最も日照時間が短くなり、南半球で最も長くなる日
- 春分、秋分:地球上のどこにいても日照時間がほぼ12時間になる日
立秋を境に「暑中見舞い」は「残暑見舞い」になる
立秋の代表的な風習としては、この日を境に暑中見舞いが残暑見舞いになるというものがあります。
暑中見舞いは地域によって若干時期が異なりますが、猛暑の折りに相手を気遣う意味を込めて7月上旬~下旬になると出し始める場合が多いです。
しかし、暑さのピークが過ぎると残暑の便り「残暑見舞い」へと変わります。
この暑中見舞いから残暑見舞いへと切り替わる日にちが立秋なのです。
詳細:暑中見舞いの時期・期間!いつからいつまでに出すべきか?
2023年の二十四節気
最後に他の二十四節気の日にちについてまとめます。
※日付は2023年のもの。
■冬
小寒(1月6日)、大寒(1月20日)
■春
立春(2月4日)、雨水(2月19日)、啓蟄(3月6日)、春分(3月21日)、清明(4月5日)、穀雨(4月20日)、
■夏
立夏(5月6日)、小満(5月21日)、芒種(6月6日)、夏至(6月21日)、小暑(7月7日)、大暑(7月23日)
■秋
立秋(8月8日)、処暑(8月23日)、白露(9月8日)、秋分(9月23日)、寒露(10月8日)、霜降(10月24日)
■冬
立冬(11月8日)、小雪(11月22日)、大雪(12月7日)、冬至(12月22日)
あとがき
以上、2023年の立秋の日にち、意味や由来についてでした。
立秋についてまとめると以下のとおりです。
- 今年の立秋は8月8日
- 立秋は1年を24分割した季節“二十四節気”の一つ
- 立秋は太陽と地球の位置関係により決まり、年によって異なる
- 立秋は夏至と秋分の丁度中間の日
- 立秋を境に残暑見舞いに切り替わる
それでは最後までありがとうございました。