写真で解説!夏の大三角の見つけ方【時期・時間帯・方角】

七夕を象徴するシンボルともなっている夏の大三角の星ですが、どれが夏の大三角なのか見分けるのが苦手な人は多いのではないでしょうか?

しかし、しっかりポイントを抑えれば普段星を見ない人でも簡単に見つけることができます。

そこで今回、夏の大三角の見つけ方について写真で詳しく解説していくので是非参考にして下さい。

夏の大三角が見える時期・方角

まず夏の大三角の見つけ方について解説します。

時期

夏の大三角形は日本では7月上旬~9月上旬の時期に見ることができます。

ただ、夏の大三角のうちの2つ、アルタイル(彦星)とベガ(織姫星)は七夕のシンボルですが、
七夕の時期は日本でようやく見え始める時期であり、また梅雨の雲の影響で見えづらいです。

夏の大三角を観測するのに最適な時期は8月の上旬
時間は20時~22時です。

方角

夏の大三角が見える方角は真東です。

ベガとデネブが東よりもやや北より、アルタイルがやや南寄りなので、
真東から天頂を結ぶ線に三角形の底辺と右辺がまたがるように見えます。

夏の大三角の見つけ方

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上図は夏の大三角が見えている写真です。

これは分かりやすいですが、
どの星が夏の大三角なのかわからない人も多いのではないでしょうか。

正解は以下の通りです。

では夏の大三角の見つけ方を説明していきます。

1.ベガを見つける

まず一番見分けがつきやすいベガを見つけます。

ベガの見つけ方としては、
“東の空で最も明るい”“右下の星を結ぶと平行四辺形になる”という特徴から判断します。

夏の大三角の中でも一番明るいので、それだけで判断がつくかもしれませんが、
その右下の明るい星を繋ぐと平行四辺形になるのでこれを目印にするといいでしょう。

ちなみに、ベガと平行四辺形の星は星座の一つこと座です。
また、七夕のシンボルの織姫星がベガに当たります。

2.デネブを見つける

ベガが見つかれば後は三角形の残り2つの頂点となる明るい星を見つければいいだけですが、
一応残りの星の見つけ方、見分け方を説明します。

ベガの次に区別がつきやすいのはデネブです。

図のように明るい星を繋げると鳥の形が見えるので、
この頭に当たるのがデネブです。

ちなみにこれらの星は星座の一つ、はくちょう座です。

3.アルタイルを見つける

恐らく一番分かりにくいのがアルタイルだと思います。

夏の大三角の他の2つの星との距離感や明るい星というのを判断材料にするといいでしょう。

ちなみにアルタイルはわし座を形成する星の一つです。
また、七夕のシンボルの彦星がベガに当たります。

夏の大三角が見える条件

最後に夏の大三角が見える条件について話していきます。

夏の大三角に限らず、星が綺麗に見えるためにはいくつか条件があります。

  1. 晴れ
  2. 湿度が低い
  3. 月が出ていない
  4. 町明かりが少ない
  5. 空気が綺麗

気象条件や場所の条件ですね。

雲や水蒸気、ほこり、明かりなどは星の光を遮るため、
これらを考慮する必要があります。

夏の大三角を確実に見たいのであれば、
晴れた新月の日、または月が出ていない夜の時間帯に
都会から離れた地域で観測しましょう。

ちなみに月の出没時刻や新月の日を調べるのには以下のページが参考になります。
月出没時刻・方位角計算のページ|こよみのページ

あとがき

以上、夏の大三角の見つけ方についてでした。

順番に解説していきましたが、
ここまでしっかり読んでいただけたなら、どれが夏の大三角なのか、
ベガ・デネブ・アルタイルがどれかがパッと見で分かるのではないでしょうか。

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ちなみに七夕のシンボルとなっているベガ(織姫星)とアルタイル(彦星)ですが、
2つの星に関する物語についても詳しくまとめているので是非興味があればご覧ください。

よく分かる七夕伝説|織姫と彦星の物語・催涙雨について