【2023年】今年の八十八夜はいつ?意味や由来も解説

「♪夏も近づく 八十八夜・・・」

音楽の教科書にのっている『茶つみ』の歌詞です。

小学校で歌う曲なので、「八十八夜」という言葉は聞いたことがある人は多いと思います。しかし八十八夜がどんな意味なのかあまり知られていません。

今回は八十八夜の日にちや意味などを詳しく解説していきます。

2023年の八十八夜の日にち

2023年の八十八夜は5月2日です。

八十八夜は毎年5月2日というわけではなく、年によって日にちが異なるので要注意。

八十八夜は立春(2月4日ごろ)から数えて88日目を指すため、その年の「立春の日にち」「うるう年か否か(2月29日の有無)」によって1日前後するのです。

八十八夜の日にちについて

前述しましたが、八十八夜は立春から数えて88日目を指します。

正確に言うと「立春を1日目としたときの88日目であり、立春の87日後」です。

八十八夜の日にちは『立春の日にち』『うるう年か否か』に左右されます。

立春の日にちは2020年までは長い期間2月4日でしたが、2021年から4年に1回の頻度で2月3にになります。

立春の日にち
  • 1984年:2月5日
  • 1985年~2020年:2月4日
  • 2021年:2月3日
  • 2022年:2月4日
  • 2023年:2月4日
  • 2024年:2月4日
  • 2025年:2月3日

うるう年は西暦が「4の倍数」であり、なおかつ「400を除く100の倍数ではない」年を指し、この年は暦に2月29日が加わります。

うるう年の年

2020年、2024年、2028年、・・・、2096年、2104年・・・

詳細:うるう年とはいつなのか?一覧と計算方法&仕組みを図解

ちなみに八十八夜の「夜」は朝昼夜の夜ではなく、「日」という意味です。

たとえば十五夜十三夜などは旧暦の8月15日、旧暦の9月13日を指します。またそれぞれ月見をする風習があり、その風習自体を指すこともあります。

夜とついていますが、いずれも「15日」「13日」という意味です。

「八十八夜」も同様で、立春から「八十八日」という意味のになります。

八十八夜の意味とは?

 八十八夜とは何なのか、なぜ八十八夜という日が定められたのか。

主に2つの意味があります。

  1. 遅霜が発生する時期(注意喚起)
  2. 茶摘みに適した時期

1.遅霜が発生する時期(注意喚起)

暖かくなってくる4月~5月の時期に発生する霜を遅霜おそじもと言いますが、八十八夜の時期は遅霜が発生する時期です。

「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」などの言葉もあります。

霜は様々な農作物に影響を与えるため、八十八夜はこれを注意喚起するために定められたのです。

八十八夜が定めらた時使われていた暦は旧暦(太陰太陽暦)です。

現在使われている太陽暦だと「毎年5月はじめ」が遅霜の時期になりますが、旧暦だと暦と実際の季節にずれが生じてしまいます。「旧暦の◯月はじめ」といっても年によって“1ヶ月前後”左右されるのです。

そのため年によってズレが生じない二十四節気のひとつ「立春」を基準として八十八夜を定めたのです。

このあたりは少しややこしいですが、新暦と旧暦の仕組みについて理解できれば把握できると思います。

詳細:新暦(太陽暦)と旧暦(太陰太陽暦)の違いとは?それぞれの仕組みを簡単に図解

2.茶摘みに適した時期

八十八夜は唱歌『茶つみ』に出てきますが、茶摘みに適した時期ともされています。

この日にお茶を飲んだら長生きできるも言われており、茶摘み体験や新茶サービスなどのイベントが行われているのです。

お茶の産地として有名な「静岡県」「京都府」「鹿児島県」「埼玉県」「宮崎県」などでは毎年行われています。

GWの休みを利用して足を運んでみるのもよいのではないでしょうか。

 

ちなみに今年のGWについてはこちらにまとめています。

【2023年GWカレンダー】今年のゴールデンウィークはいつからいつまで?