日本において暑くなってくる時期に“小暑”という季節がやってきます。
小暑は年によって日にちが異なり、少しややこしい一面があります。
そこで今回は2023年の小暑の日にちに加えて、意味・由来について詳しく解説していきます。
2023年の小暑の日にち
2023年の小暑は『7月7日』です。
七夕の日ですね。
小暑の日にちは7月7日であることが多いですが、年によっては7月6日になったり7月8日になることがあります。
なぜ年によって日にちが前後するのか、またどのような意味がありどのように定められているのかなどを解説していきます。
小暑の意味・由来
小暑とは、1年を24分割した季節区分、“二十四節気”のうちの一つです。
二十四節気というとピンと来ない人も多いと思いますが、
春分・秋分・夏至・冬至・立春・立夏・立秋・立冬などもそれぞれ二十四節気です。
また、365日を24分割するため、
二十四節気は15日おきで定められています。(365÷24≒15)
しかし、二十四節気は小暑に限らず、
どれも年によって日にちが少しズレることがあります。
それは、二十四節気の日にちは『太陽と地球の位置関係』で定められているからです。
太陽と地球の位置関係と二十四節気の割り当て
地球は公転運動により1年かけて太陽の周り1周します。
そして地軸の傾きを維持しながら公転するため、
季節によって日の当たり方、ひいては気温などの変化が生まれるのです。
二十四節気について分かりやすく説明するために地球を一点に固定すると、
下のように太陽は地球の周りを回っていると考えることができます。
この時太陽が通る見かけ上の通り道を“黄道”と言います。
黄道上のどこに太陽があるかで季節の変化が生じるため、
二十四節気は黄道における太陽の位置を基準にして定められているのです。
図からも分かると思いますが、
夏至は北半球において太陽光が最も当たりやすい日、
冬至は逆に南半球に太陽光が当たりやすい日。
春分・秋分は場所に関係なく太陽光が平等に当たる日です。
黄道一周360°を24等分した15°間隔で二十四節気が定められているため、
1日約1°進むため約15日おきに新たな二十四節気を迎えます。
ただし、太陽は日時が同じでも年によって若干位置がズレるため、
これが二十四節気の日時のズレにつながっているのです。
春分の位置を0°とした時の現在の地球から太陽の見える位置の角度を黄経と言いますが、
この黄経が105°になる日が“小暑”です。
夏至は黄経90度なので、夏至の一つ後の二十四節気が小暑に当たります。
小暑の由来・風習
続いて小暑の由来ですが、
「大暑来れる前なればなり」と言われています。
小暑は半年後の二十四節気である“小寒”と対をなしています。
また、暑くなってくる時期なので、
この時期から立秋(8/7頃)までを暑中とし、
暑中見舞いを出し始める目安となります。
詳細:【2021年】暑中見舞いの時期・期間!いつからいつまでに出すべきか?
2022年の二十四節気
最後に他の二十四節気の日にちについてまとめます。
※日付は2023年のもの。
■冬
小寒(1月6日)、大寒(1月20日)
■春
立春(2月4日)、雨水(2月19日)、啓蟄(3月6日)、春分(3月21日)、清明(4月5日)、穀雨(4月20日)、
■夏
立夏(5月6日)、小満(5月21日)、芒種(6月6日)、夏至(6月21日)、小暑(7月7日)、大暑(7月23日)
■秋
立秋(8月8日)、処暑(8月23日)、白露(9月8日)、秋分(9月23日)、寒露(10月8日)、霜降(10月24日)
■冬
立冬(11月8日)、小雪(11月22日)、大雪(12月7日)、冬至(12月22日)
あとがき
以上、2022年の小暑の日にち、意味や由来についてでした。
小暑についてまとめると以下のとおりです。
- 2023年の小暑は7月7日
- 小暑は1年を24分割した季節“二十四節気”の一つ
- 小暑は太陽と地球の位置関係により決まり、年によって異なる
- 小暑は夏至の直後の二十四節気に当たる
それでは最後までありがとうございました。