企業によってボーナスの形態は様々ですが、一般的な企業ではボーナスは夏と冬の2回支給されます。
今回は冬のボーナスの詳細(時期・平均支給額・業種別の額)などを、厚生労働省の過去のデータを引用してまとめていきます。
公務員と一般企業ではボーナスの形態が大きく異なるので、この点についても見ていきましょう。
2019年 冬のボーナスの概要
まずボーナス支給日や支給額についての概要をまとめました。
- ボーナス支給日
- 公務員:12月10日(火)
- 一般企業:12月中が多い
- ボーナス支給額(2018年データ)
- 公務員平均:71万円(基本給の約2.3ヶ月分)
- 一般企業平均:39万円(基本給の約1ヶ月分)
- 500人以上の企業平均:67万円(基本給の約1.5ヶ月分)
- 基本給に対しボーナスが多い産業:電気・ガス業、金融業,保険業、教育,学習支援業、複合サービス業
では冬のボーナス支給日や支給額について詳細を解説していきます。
冬のボーナス支給日
公務員のボーナスは夏・冬ともに厳密に規定によって定められているのに対し、一般企業の場合は企業によって様々です。
公務員の場合
公務員の場合、毎年の冬のボーナスは12月10日(土・日の場合はその前の金曜日)と、以下の法律によって定められています。
この中の『勤務手当』+『期末手当』がボーナスです。
一般企業の場合
一般企業の場合、たまに11月支給のところもありますが、大体が12月中に支給されます。
12月5・10・15・20・25日などの切りが良い日にち、または第◯金曜日と定められているところが多いです。
ボーナス支給日は就業規則に記されていることが多いので、自分の支給日が知りたい場合は確認してみると良いでしょう。
冬のボーナス支給額
ボーナス支給額について見ていきましょう。
公務員の場合
国家公務員の2018年冬のボーナス支給額平均はは約71万円でした。
(基本給約2.3ヶ月分)
その前年の2017年の冬は約68万円だったので、今年も70万円前後と見ていいでしょう。
ただし、国家公務員の中でも管理職を覗いた一般職のみの平均なので、公務員全体だともう少し額が大きくなるでしょう。
一般企業の場合
一般企業の場合、2018年の冬のボーナス支給額平均は約39万円でした。基本給平均とほぼ同額です。
ただし、ボーナスの額は業種や企業規模によって大幅に異なります。
特に企業の規模ごとに見ていくとわかりやすいですね。
「5~29人規模の企業」の場合平均約26万円(基本給1ヶ月分)なのに対し、「100~499人規模」だと平均約45万円(基本給1.29ヶ月分)、「500人超の規模」だと平均約67万円(基本給1.54ヶ月分)です。
基本給に対してボーナスの比率が大きい産業は以下の通り。
- 複合サービス業(郵便局・協同組合など):1.79ヶ月分
- 電気・ガス業:1.69ヶ月分
- 金融業,保険業:1.55ヶ月分
- 教育,学習支援業:1.60ヶ月分
これらの傾向やボーナスの平均額は毎年大きく変わらないので、2019年冬のボーナスも同様のものになると考えられます。
あとがき
以上、2019年の冬のボーナスの支給日や支給額についてでした。
ボーナスの支給額といってもそこから税金が引かれるので、手取りの平均はもう少し低くなります。
また、上限がない額の平均は上位に引き上げられてしまうため、『中央値』で見たらもう少し低くなるでしょう。
ちなみに夏のボーナスについてもまとめているので、興味があればぜひ御覧ください。