喪中の際に年賀状の代わりに送る挨拶状を「喪中はがき」と言います。
喪中はがきは、自分が喪中のため年賀状を出せないことを相手に伝え詫びる意味合いがあります。
ただ、喪中に関して個人によって考え方が異なり、少しマナーが複雑で、どういう場合にどういう相手に喪中はがきを出すのか判断が難しいものです。
そこで今回、喪中はがきを出すケース、相手について詳しく解説していきます。
■喪中はがきのマナーに関する記事一覧
- 喪中はがきとは?どんな時に誰に出すべきか?←今ここ
- 喪中はがきを出す時期
- 喪中はがきで使えるはがき・切手の種類
- 喪中はがきの無料テンプレートまとめ
- 喪中はがきの文例一覧
喪中はがきとは
そもそも喪中はがきがどういうものなのかきちんと把握できていない人も多いと思うので、
まずは簡単に説明します。
喪中はがきは別名『年賀欠礼状』。
喪中の相手に年賀状を出したり、自分が喪中の時に年賀状を出すのは不謹慎とされているので、
「自分は喪中なので、来年の年賀状は出せません。(出さないで下さい)」
ということを年末に相手に伝える目的の挨拶状です。
また、「年賀状を出せなくてもすみません」というお詫びの意味合いもあります。
以下のはがきが喪中はがきの一般的なテンプレートです。
年賀状とは異なり、
近況報告やお祝いの言葉などは一切記載しません。
相手が年賀状を用意する前、遅くとも12月の上旬くらいには相手に届くようにするのがマナーです。
どんな場合・どんな人に出すのか
喪中はがきを出す状況というのは、
自分が「喪中」の場合です。
喪中について
自分の近親者が亡くなって1年間が喪中の期間となります。
この場合の近親者とは2親等以内。
- 0親等:夫、妻
- 1親等:(自分・配偶者の)両親、子供
- 2親等:(自分・配偶者の)兄弟・姉妹、兄弟・姉妹の配偶者、祖父母、孫
ただし、これに関してはあくまで一般的な考えであり、
明確な決まりがあるわけではありません。
3親等以降でも縁が深い人が亡くなった場合は喪に服すこともありますし、
逆に2親等以内でも縁が薄かったら喪に服す必要はありません。
夫・妻、両親、義両親、子供、兄弟姉妹の場合は大抵は喪に服しますが、
義理の祖父母、義理の兄弟姉妹となると縁が薄い人も多いでしょう。
そういう場合は人によって喪中はがきを出したり出さなかったりする人がいます。
一方、叔父や叔母、従兄弟などは3親等、4親等ですが、
付き合いが頻繁にあった場合は喪に服すのもおかしい話ではありません。
明確なルールがない以上、自分の気持ち次第です。
誰に喪中はがきを出すのか
喪中はがきは喪中を伝えるのではなく『年賀欠礼状』の目的で出します。
つまり、「自分が年賀状を送れない」また「年賀状を遅れなくてすみません」ということを相手に伝える目的です。
なので喪中はがきを出す相手は、
“毎年年賀状のやり取りをしている人”です。
親しいけど年賀状のやり取りはしていない人、
年賀状は送ってこないだろうと言う人などには喪中はがきを送る必要はありません。
ただし、どんな相手であれ喪中はがきを送ること自体マナー違反になることはありませんし、
送らない方が良いケースの方が珍しいので、迷ったら出すくらいで良いでしょう。
ちなみに、以下の場合でも喪中はがきを出すのがマナーです。
- 自分が喪中であることを知っている場合
- 相手も喪中である場合
ただ、ビジネスにおいては公私を分けて考えるのが普通なので、
“仕事関係、会社の取引相手”などには喪中はがきを出さずに年賀状を出すのが一般的です。
仲が良い上司や同僚など個人的な付き合いの側面が大きいので喪中はがきを出す傾向にあります。
しかし、個人的な付き合いが薄いビジネス上の相手の場合は年賀状を出すようにしましょう。
あとがき
以上、喪中はがきの概要や出す状況、出す相手についての説明でした。
まとめると以下の通りです。
- 喪中はがきの意味:「喪中のため年賀状が出せないこと」「年賀状が出せないことへの詫び」を伝える
- 喪中はがきを出すのはどんな時:自分が喪中の時
- 喪中:一般的には2親等が亡くなって1年以内だが、相手との関係によって2親等でも喪に服さないこと、3親等以降でも喪に服すことはある
- 喪中はがきを出す相手:普段年賀状のやり取りをしている人
ちなみに他にも喪中はがきのマナーに関する情報をまとめているのでぜひご覧ください。
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