喪中に年賀状が届いたら寒中見舞いを返す|出す時期や例文・マナーについて

自分が喪中の際に年賀状を出したり、喪中の相手に年賀状を出したりするのは不謹慎なのでマナー違反です。

しかし、喪中であることを伝えていない人から年賀状を貰ったり、時期的に知らせることができずに年賀状をもらったりすることもあります。

そんな時にお返しとして寒中見舞いを送るのが一般的ですが、その際のマナーについて説明していきます。

喪中に年賀状が届いたら寒中見舞いを返すのがマナー

喪中の相手に年賀状を出すこと、
または自分が喪中の場合に年賀状を出すことは不謹慎とされています。

そのため、喪中の際にはあらかじめ“年賀欠礼”の挨拶として、親しい人には喪中はがきを送るものです。

喪中はがきを貰った側は、
相手が喪中なので年賀状を送るのを控えます。

しかし、喪中はがきを送ってない人から年賀状が届いたり、
喪中はがきを送ったのについうっかり年賀状を送ってくる人などいます。

この時、こちらは年賀状のお返しができないのでどうすればよいのか。

そういう場合は“寒中見舞い”をお返しに送るのがマナーです。

お返しの寒中見舞いを出す時期

続いて、寒中見舞いを出す時期について説明します。

結論から言うと、
基本的に1月8日~2月4日まで、
関西の場合1月16日~2月4日までです。

年賀状を出す時期を“松の内”と言いますが、
この時期は地域によって異なります。

そして年賀状の時期が終わってから寒中見舞いを出す時期が始めるのです。

2月4日(立春)が過ぎれば寒中見舞いから余寒見舞いへと変わります。

お返しの寒中見舞いの例文

続いて、年賀状のお返しに寒中見舞いを出す時の文面について、
実際の例文とともにご紹介します。

構成としては以下のものが自然な流れになります。

  1. 「寒中お見舞い申し上げます」
  2. 年賀状に対する感謝
  3. 喪中の旨を伝えて詫びる
  4. 結びの言葉
  5. 日付

1.「寒中お見舞い申し上げます」

年賀状でいう「あけましておめでとうございます」に当たる言葉。

「こんにちは」などの頭語はなしにこの文面から書き始めるのが寒中見舞いでは一般的です。

2.年賀状に対する感謝

「新年早々、ご丁寧な年始状をいただきまして、誠にありがとうございました。」

まずは年賀状を頂いたことに感謝の言葉を記しましょう。

3.喪中の旨を伝えて詫びる

「当方、昨年父〇〇が急逝いたしましたため、年頭の挨拶を控えさせていただきました。

本来であれば欠礼のお知らせをさし上げるべきところ、行き届かずに大変失礼しました。」

喪中はがきを出していなかった場合は
喪中の旨を知らせるとともに、知らせるのが遅れたことに対するお詫びをしましょう。

4.結びの言葉

「いましばらく厳寒が続きますが、どうかご自愛下さいますよう念じております。」

最後に寒中見舞いの締めの文として相手を気遣う言葉を書きます。

5.日付

「平成◯◯年一月」

そして日付もきちんと書きましょう。

あとがき

以上、喪中に年賀状が届いた時の寒中見舞いのマナーについてでした。

喪中に年賀状を貰わないように喪中はがきを前もって送っておくのが最善ですが、
どうしても時期的に厳しかったり、想定していない人から貰うことなどもあります。

そればかりはしょうがないことなので誠意を持って寒中見舞いを出すようにしましょう。

ちなみに寒中見舞いについて無料のテンプレートや他の例文についてもまとめているので、
ぜひ合わせて参考にして下さい。