小学校の入学式で保護者代表の謝辞を依頼されることがありますが、大抵の人は初めての経験のため、どんな言葉を言えばいいのかわからないものです。
そこで今回、謝辞を述べる上で注意しなければならないことや、実際の例文をまとめました。
是非参考にして下さい。
小学校入学式の謝辞の注意点
まず、謝辞を読む上で注意しないといけないことについて説明します。
謝辞は、これからお世話になる先生、一緒に入学する子供を持つ来賓の方々、在校生など、
色んな人達への挨拶ですが、メインはやはり入学する子どもたちです。
そんな子どもたち一人ひとりに向けてのメッセージを送らなければなりませんが、
あなたはどんな子がいるのかは詳細に知ることが出来ません。
なので、どんな子どもでも傷つけることのない、
ある程度当り障りのない言葉にしないといけないのです。
例えばよく言われるのが以下の2つですね。
- 「父・母」ではなく、「保護者」を使う→どちらかがいない子を考慮
- 体の具体的な表現はしない→体に障害がある子を考慮
これらに限らず、
どんな子かも分からない子供に話しかけるのを想定すれば、
どんな言葉が不適切なのがわかってきます。
小学校入学式の謝辞の構成
続いて、謝辞の一般的な構成について見ていきます。
大体以下の構成だと自然な文章の流れになるでしょう。
- 自己紹介
- 新入生への挨拶・激励
- 新入生以外への挨拶
- 自身の意気込み
- 締めの言葉
- 年月日・名前
文章を考える前にある程度の構成を意識することで、
いくらか文章を作るのが簡単になります。
これらの構成を頭に入れて文章を作成していって下さい。
保護者代表の謝辞
例文1
ただ今ご紹介に預かりました、◯◯でございます。
1年生の皆さん、ご入学おめでとうございます。
幼稚園や保育園から、ひとつ、お兄さん・お姉さんになりました。
これからは、自分のことは自分できちんとできるようにいままで以上にがんばっていきましょう。
毎朝、早起きして、朝ごはんをしっかり食べて、元気に小学校に通いましょう。
給食も残さず食べましょう。
たくさんのお友達と、遊んだり勉強したりしましょう。
わからないこともいっぱい、でてきます。
でも、先生や上級生のお兄さん・お姉さんがちゃんと教えてくれますので、安心して、なんでも聞くようにしましょう。
ご来賓の皆様、校長先生はじめ先生方、そして在校生のみなさん。
本日は、このように盛大な入学式をとりおこなっていただきまして誠にありがとうございます。
今日のこの日を迎えることができ、保護者としましてたいへん嬉しく感じております。
これからスタートする初めての学校生活に、期待も大きな一方で、わからないことも多く、不安の気持ちもいっぱいでございます。
先生方には多々ご面倒をおかけすることと思いますが、どうかあたたかいご指導をよろしくお願いいたします。
そして、子供たちが安心して楽しい学校生活が送れますように、保護者の立場としてもしっかりと子供たちを見守り、応援し、先生方や地域の皆様と協力していく所存でございます。
これから6年間、どうぞよろしくお願い申し上げます。
簡単ではございますが、以上をもちまして保護者代表のご挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。
平成◯年◯月◯日 新入生保護者代表 ◯◯◯◯(氏名)
例文2
ただ今ご紹介に預かりました、◯◯です。
1年生のみなさん、本日はご入学おめでとうございます。
今日からみなさんは小学生です。
小学校には、初めて経験することがたくさんでてきます。
楽しいこともいっぱいです。
難しいことも少しずつでてきますが、わからないことは先生や上級生がやさしく教えてくれるので、安心してなんでも聞くようにしましょう。
校長先生をはじめ、先生方にはこれから6年間、お世話になります。
私ども保護者も子供と同じ1年生です。
慣れないことも多く、ご迷惑をおかけすることが多々あるかと思いますが、どうぞお力をお貸しいただけますようよろしくお願いいたします。
本日は、盛大な入学式を行っていただきまして誠にありがとうございました。
平成◯年◯月◯日 新入生保護者代表◯◯◯◯(氏名)