結婚式における上司から部下へのスピーチのポイントと例文

結婚式における上司から部下へのスピーチのポイントと例文社会人経験が長くなってくると、上司として部下の結婚式でのスピーチを頼まれることも増えてきますね。

上司としての貫禄を見せたいと同時に、新郎新婦の人となりと社会性という面から紹介するというプレッシャー、会社の看板を背負っているような気もするし、上司といえども部下の結婚式でのスピーチはそれなりに緊張するものなのです。

そこで、ここでは部下の結婚式のスピーチがスムーズにいくポイントや、簡単な例文などもご紹介しておきますから、もしもの時の参考にしてください。

スピーチの構成

スピーチの構成は大きく分けると、以下のようになります。

① 新郎新婦(両家)にむけたお祝いの言葉と招待いただいたことへの感謝の気持ち
② 新婦(または新婦)との間柄
③ メインとなる話やエピソード
④ 新郎新婦への励まし(お祝い)の言葉
⑤ 結びの言葉

スピーチの内容

職場の上司という立場上、
やはり仕事や職場の話が主になります。

その中で、“人柄がわかるエピソード”“前途有望な社員であること”
などを盛り込むようにしましょう。

基本的には結婚式では「褒める」わけですが、
さりげなく「褒める」のがポイントです。

また、あまり会社の紹介や自慢の色が濃くならないように気をつけることも必要です。

では以上を踏まえた上での例文をご紹介します。

例文

本日は○○・△△ご両家のおめでたい席にお招きいただき、心よりお礼を申し上げます。
ただ今ご紹介を預かりました新郎の上司にあたります☆☆と申します。
新郎の勤めております■■株式会社の営業一課の課長をしております。

新郎が△△大学を卒業して、我が■■に入社して早8年となります。
日ごろから、彼のバイタリティー溢れる仕事ぶりには、私も感心しております。
実際、彼は本当に優秀な営業マンでありまして、全国に飛び回り、優秀な業績をあげております。

そんな彼は最近、日本だけに留まらず世界に向けても仕事の幅を広げていきたいという思いを聞き、私はたいへん心強く思っております。
社内で行われている英語の研修にも積極的に参加するなどの努力も怠らず、また、今の仕事にも情熱を傾ける彼ですが、今思えば、結婚を承諾してくれた愛する△△さんのために頑張ろう、という思いもあったのだと思います。
きっと△△さんの手助けなしでは、これだけの実績を上げることはできなかったでしょう。
そういった意味でもお二人はお互いを高めあう、本当の良い夫婦となるであろうと思いました。

今と同じ情熱でお互いをずっと愛し続けることは容易なことではありません。
時にはケンカすることもあるでしょう。
それでも人を愛すること以上に素晴らしいことはありません。
お互いを信じ合い、支えあい、思いやる、その心こそが、末永く温かい家庭を作っていくコツではないかと存じております。

誠に簡単でございますが、新郎・新婦の末永いご幸福と、○○・△△ご両家のご繁栄を申し上げて、私の祝辞とさせていただきます。
本日は本当におめでとうございました。