日本の季節の一つに“立冬”というものがありますが、これがどういったものでどういった日なのかは知らない人は多いと思います。
立冬は年によって日にちが変わったりして少しややこしい一面がありますからね。
そこで今回は2023年の立冬の日にちに加えて、意味・由来について詳しく解説していきます。
2023年の立冬の日にち
2023年の立冬は『11月8日』です。
立冬は11月7日になることは多いですが、年によっては1日前後して11月6日になったり8日になったりします。
- 2019年:11月8日
- 2020年:11月7日
- 2021年:11月7日
- 2022年:11月7日
- 2023年:11月8日
- 2024年:11月7日
- 2025年:11月7日
- 2026年:11月7日
- 2027年:11月8日
2031年までは4n-1年(4で割ると3余る年)に11月8日になりますが、それ以外は11月7日です。
では、なぜこの立冬の日にちが年によって前後するのか、立冬はどのように定められているのかなどを説明します。
立冬の意味・定義
立冬は簡単に説明すると“季節”の一つです。
季節と言えば春夏秋冬の四季が一般的ですが、さらに細かく24に分割した“二十四節気”をここでは指します。
二十四節気は以下のものが代表的です。
- 二十四節気の例:立春、立夏、立秋、立冬、春分、秋分、夏至、冬至
では、これらの二十四節気はどのように定められているのか。
それは“地球と太陽の位置関係”が関係します。
例えば、夏至は日照時間が最も長い日、冬至は日照時間が最も短い日、春分と秋分は昼と夜の長さが等しくなる日という特徴があります。
これらは地球から見て太陽が特定の位置にきたときに起こり得るのです。
太陽と地球の位置関係と二十四節気の割り当て
地球は自転と公転を繰り返しています。
1日周期で地軸に沿って1回転し、1年周期で太陽の周りを1回転。
そして公転により地球と太陽の位置関係は変動しています。
この変動を分かりやすく説明するために地球を一点に固定すると、太陽は以下のように地球の周りを回っていると考えることができます。
太陽が通る見かけ上の通り道を“黄道”と言います。
黄道の経路1周を24分割した15°間隔で“二十四節気”が定められており、1日約1度進むため、二十四節気は約15日ごとに訪れるのです。
定められた位置関係になる日にちが二十四節気の日にちです。
ただし、地球と太陽の位置関係は年によって若干ズレてしまい、うるう年によって修正されます。
これが二十四節気が年によって±1日前後してしまう理由です。
春分の位置を0°とした時の現在の地球から太陽の見える位置の角度を黄経と言いますが、この黄経が225°になる日が立冬です。
昼夜の長さが等しい“秋分”(黄経180°)と昼の長さが最も短くなる“立冬”(黄経270°)の丁度間に位置します。
2023年の二十四節気
他の二十四節気の日にちについては以下の通りです。
※日付は2023年のもの
■冬
小寒(1月6日)、大寒(1月20日)
■春
立春(2月4日)、雨水(2月19日)、啓蟄(3月6日)、春分(3月21日)、清明(4月5日)、穀雨(4月20日)、
■夏
立夏(5月6日)、小満(5月21日)、芒種(6月6日)、夏至(6月21日)、小暑(7月7日)、大暑(7月23日)
■秋
立秋(8月8日)、処暑(8月23日)、白露(9月8日)、秋分(9月23日)、寒露(10月8日)、霜降(10月24日)
■冬
立冬(11月8日)、小雪(11月22日)、大雪(12月7日)、冬至(12月22日)
あとがき
以上、2023年の立冬の日にち、意味や由来についてでした。
最後にまとめると以下のとおりです。
- 2023年の立冬は11月8日
- 立冬は1年を24分割した季節“二十四節気”の一つ
- 立冬は太陽と地球の位置関係により決まり、年によって異なる
- 立冬は秋分と冬至の丁度中間の日
それでは最後までありがとうございました。