ハロウィンの日にちや日本のハロウィンと本来のハロウィンの違いについて説明していきます。
ハロウィンといえば日本において誰しもが知っているイベントになりましたが、本来の意味でのハロウィンとは行事や目的が大きく異なるのです。
また、日本でいつの間にか浸透したハロウィンですが、なぜここまで普及したのか、その経緯や理由についても述べていきます。
ハロウィンはいつ?
日本では10月後半にハロウィンのイベントが行われることが多いですが、
特定の日にハロウィンを楽しむという風習はありません。
ディズニーランドやUSJのハロウィンイベントは9月から始まりますし、
毎年話題になるイベントの日にちはどれもバラバラです。
しかし、ハロウィンはもともとは日にちが決まっており、
本来は“10月31日”に行われます。
ハロウィンはキリスト教の「諸聖人の日(All Hallows)」(11/1)の前夜のイベントであり、
英語のハロウズイブ(Hallows eve)が訛ってハロウィン(Halloween)となったのです。
このように日本と本来のハロウィンには大きな違いがあります。
日本のハロウィンと本来のハロウィンの違い
次に日本のハロウィンと本来のハロウィンの違いについて見ていきます。
日本のハロウィン
まず日本のハロウィンはこのような特徴が挙げられます。
- 9月~10月末までの期間にイベントが行われる
- 主に仮装(コスプレ)を楽しむ風習があるが、仮装のジャンルは特に決まりはない
- 仮装は特に目的はなく、楽しむためのイベントという風潮
本来のハロウィン
以上の日本のハロウィンに対し、本来のハロウィンは以下の様なことが挙げられます。
- 10月31日のよるに行われる
- カボチャを家に飾ったり、仮装した子供がお菓子をもらいに回る(トリック・オア・トリート)
- 仮装は悪霊除けのために行われる
日本ではお祭り感覚でハロウィンをを楽しみますが、
もともとは宗教的な意味合いが強い行事です。
これが日本に伝わって浸透する際に、
馴染みのあるコスプレ文化が特に際立ったイベントへと変容していきました。
では、ハロウィンはどのような経緯で、
いつ頃から日本で行われるようになったのでしょうか?
日本でのハロウィン浸透の経緯
ハロウィンはいつの間にか日本で浸透した印象があるかと思いますが、
その経緯には以下の様な流れがあります。
- 1970年代:キデイランド原宿店でハロウィン商品の販売を開始
- 1983年:キデイランド原宿店がハロウィン商品の販促のためハロウィンパレードを行う
- 1997年:東京ディズニーランドでディズニー・ハロウィンが毎年行われるようになる
- 2000年代後半:お菓子メーカーがハロウィンに着目し、ハロウィン商品を毎年販売するようになる
東京ディズニーランドでディズニー・ハロウィンが行われるようになり、
そこから各地でハロウィンイベントが開催されるようになったことが、
ハロウィンの浸透の大きな要因と言えるでしょう。
もともとコスプレ文化に馴染みがあった日本でその親和性は高く、
さらに近年のSNSの普及もハロウィンのイメージの拡散を後押ししたと考えられます。
こうしてすっかり日本の文化として定着したハロウィンですが、
その経済効果はバレンタインやホワイトデーを抜いて1100億円にもなるそうです。
クリスマスの7000億弱に次ぐ、
国内のビッグイベントとなりました。
これらを考えると、
ハロウィンの浸透は企業の目論見通りといった感じはしますね。
あとがき
以上、日本におけるハロウィンの文化について見ていきました。
ハロウィンは巨大な経済的効果を生み出す欠かせないイベントになりましたが、
実はこれに対して批判的な意見も少なくありません。
本来宗教行事のハロウィンが日本で娯楽として扱われていること、
イベントの後のゴミの散乱や路上での暴力行為などが毎年問題になることに批難がされています。
また、「若者がただコスプレをしてはしゃぐだけ」という低俗なイベントとみなされることも多いですね。
ハロウィンは楽しいイベントですし経済活性の観点で良いイベントだと思いますが、
イベント参加者はきちんとモラルを持って楽しむようにしましょう。