インフルエンザの予防接種は10月頃から開始されますが、いつ受ければいいのかわからない人が多いと思います。
早く受けすぎる悪いのか、いつまでに受けるべきか、2回摂取ではどのように受ければいいのか。
また、予防接種の料金やワクチンの効果期間についても疑問が多いと思いのではないでしょうか。
今回はインフルエンザの予防接種の受ける時期や料金、効果など、基本的な知識について解説していきます。
目次
インフルエンザの予防接種の概要
- 予防接種が始まる時期:10月上旬
- 予防接種を受ける時期:遅くても11月が終わるまでが望ましい(早くても問題はない)
- 予防接種の効果期間:2週間後~5ヶ月の間
- 2回摂取の場合の間隔:3~4週間(4週間以上でも問題ない)
- 予防接種の効果:インフルエンザの発症を64%予防、発症時の重症化の予防
- 予防接種の値段:3000円~4000円程
それでは各情報の詳細な説明を行っていきます。
予防接種の時期
まず予防接種の時期についてですが、
これは大人(1回だけ摂取)の場合と13歳未満の子供(2回摂取)の場合で異なります。
1回摂取する場合の時期
予防接種はいつ受ければよいのかということですが、
予防接種が始まったら早めに受けるのに越したことはありません。
早すぎるとワクチンの効果が早く切れると思われがちですが、
ワクチンの効果期間は“5ヶ月”程もちます。(個人差はあります)
そして冬に流行するインフルエンザの期間は大体以下の通り。
- インフルエンザA型:12月~1月
- インフルエンザB型:2月~3月
10月に予防接種を行えば
症状が深刻化しやすいA型の期間を凌げますし、
症状が軽いB型の方も概ね効果が見込めます。
インフルエンザの種類についてはこちら
⇒インフルエンザの種類(A型・B型・C型)と症状や特徴の違い
予防接種の効果が出始めるのは2週間程かかるので、
12月から本格的に流行し始めるインフルエンザA型のために11月中に受けるようにしましょう。
2回摂取する場合の時期
13歳未満の子供は2回の予防接種が推奨されており、
大人の場合でも2回の摂取でより高い効果が期待できます。
その場合の予防接種の時期や間隔について説明していきます。
結論を言うと以下のとおりです。
- 1回目:10月~11月上旬まで
- 2回目:1回目から3、4週間後~11月末まで
2回摂取する場合は間隔を開けないといけないことや、
2回目摂取後、数週間経って予防効果が発揮されることを考えると、
1回目は早めに受けるべきです。
2回目は子供の場合は2週以上、大人の場合は1週以上間隔を開ける必要がありますが、
4週間経った時に受けるのが最も効果的ということを覚えておきましょう。
ただ、2回目は8週以内なら同様の効果が得られるので、
間隔があく分には構いませんが、12月のインフルエンザに備えて11月末までには2回目を受けましょう。
予防接種の料金
続いて、インフルエンザの予防接種の料金についてです。
インフルエンザの予防接種は自由診療、
つまり“保険の適応外”で料金はそれぞれの病院によって任せられているため、
場所によって値段がバラバラなのです。
安いところだと1000円、高いところだと6500円といったところ。
一般的な相場としては以下の通り。
- 大人:3000円~4000円
- 子供:2000円~3000円
子供や高齢者、2回目の予防接種の料金は安く設定している病院が多いです。
予防接種の効果
最後に、予防接種の効果について詳しく説明していきます。
予防接種の効果には2種類の効果があります。
【予防接種の効果1】発症を予防する
まず、一般的に知られている効果です。
インフルエンザワクチンにより抗体をつくることで、
インフルエンザの発症を防ぎます。
大人の予防効果として以下のようなデータがあります。
- 1回の予防接種:64%の予防効果
- 2回の予防接種:94%の予防効果
ただし子供の場合はまだ基礎免疫が少ないので、
1回の予防接種では効果が現れにくく、効果も早く切れてしまいます。
そのため子供は2回の予防接種が望ましいのです。
【予防接種の効果2】重症化を予防する
そして、インフルエンザの予防摂取には、
インフルエンザを発症したとしても、重症化の予防という効果もあります。
予防接種を受けたのにインフルエンザにかかると、
「予防接種は無駄だった…」
と思うかもしれませんが、そうではありません。
予防接種を受けていなかったら、
もっと酷い症状に見舞われていたでしょう。
あとがき
以上、インフルエンザの予防接種の知識についてでした。
ちなみに、予防接種の前日や当日の注意点についてはこちらをご覧ください。
⇒インフルエンザ予防接種の際の注意点|運動・お風呂・お酒はOK?
また、インフルエンザを予防する上で予防接種は非常に重要ですが、
予防接種だけでは完璧に予防することはできません。
インフルエンザの感染経路などの正しい知識を身に付け、
栄養や休養をしっかりとるのが大事です。
特にインフルエンザ予防には以下の2つの記事を参考にして下さい。
■インフルエンザの記事一覧
《基礎知識》
《予防》
《治療》
- インフルエンザの検査方法
- インフルエンザの際に摂るべき食事・飲み物
- インフルエンザ薬
- 元の生活に戻るまでの期間
- インフルエンザの症状の対処法