「インフルエンザ」と「風邪」の症状や特徴の違い・見分け方

毎年猛威をふるうインフルエンザですが、厄介なのが風邪と症状が似ているということです。

咳や鼻水、倦怠感、悪寒などの症状があらわれたとき、インフルエンザなのか風邪なのか分からず間違った対処をしてしまうことがあります。

しかし、実は風邪とインフルエンザは症状自体や症状のあらわれ方は大きく異なるので、そこをしっかり理解できれば正しい対処が可能です。

今回はインフルエンザと風邪の症状や特徴の違いについて解説していきます。

インフルエンザと風邪の違い

インフルエンザと風邪は一見似ていますが、
症状のあらわれ方やどんな症状がみられるかなどではっきり区別がつきます。

簡単にまとめると以下の通り。

風邪インフルエンザ
症状の場所喉や鼻全身
具体的な症状せき、くしゃみ、鼻水痛み、倦怠感、筋肉痛
呼吸器系の症状のタイミングひき始めとともにあらわれる発熱の後やや遅れてあらわれる
体温37~38℃38℃以上
症状の進行緩やか急速
完治までの期間数日1週間程度

症状による見分け方

まず、風邪またはインフルエンザにかかったと自覚した時、
あらわれた症状だけでもある程度判断がつきます。

喉の痛みやせき、くしゃみの場合は“風邪”の可能性が高いのですが、
倦怠感や頭痛、筋肉痛、悪寒などの場合“インフルエンザ”の可能性があります。

そして、後者の場合でなおかつ体温が38℃以上ならインフルエンザを覚悟しましょう。

インフルエンザの場合、
はじめは咳や喉の痛みなどの症状が出にくいというのもポイントです。

インフルエンザB型の場合は高熱があらわれないので、
平熱や微熱でもインフルエンザの可能性を頭に入れておく必要がります。

B型インフルエンザの特徴としては、
「時期が2月~3月」「消化器系の症状」「最初は呼吸器系の症状が少ない」
などが代表的です。

インフルエンザの種類についてはこちら。
インフルエンザの種類(A型・B型・C型)と症状や特徴の違い

インフルエンザにかかった場合

以上を踏まえた上でインフルエンザの可能性が高いと判断される場合、
どのような行動をとればよいのか、ここで説明していきます。

学校や会社は休むのは当然として、
発症を確認してから“12時間~48時間”の間に病院(内科・小児科)に行きましょう。

インフルエンザに発症した直後だと検査で陽性にならないことがあるので、
症状があまりに酷い場合を除いて最低でも12時間経ってから病院に行く必要があります。

また、発症が確認した場合に処方される抗インフルエンザ薬は、
発症から48時間以内に飲む必要があります。

なので、
インフルエンザの症状が発症してから12時間~48時間の間に病院に行く必要があるのです。

ただ、最近では発症から数時間でもウイルスを検出できるキットもあるので、
念のために病院に行く前に問い合わせるのも良いでしょう。