インフルエンザの検査キットのタイミングについて説明します。
検査方法・病院へ行くタイミング、抗インフルエンザ薬の性質上、検査には最適なタイミングがあります。
病院に行って検査を受ける間にこの記事を参考にして下さい。
インフルエンザの検査までの流れ
インフルエンザに感染したかどうかを確認するには病院で検査を受ける必要がありますが、
その際の流れとしては以下のとおりです。
- インフルエンザの初期症状が発覚
- 12時間以上安静にする
- 病院で検査を受ける(症状発覚から48時間以内)
重要なのは、
症状があらわれてから12時間は間隔をおいてから病院へ行くことです。
これは、インフルエンザに感染していても時間をおかないと正しく検知できないからです。
そのために、
まずは初期症状がいつあらわれたのかをしっかり把握しないといけません。
インフルエンザは風邪と症状が似ているので判断が難しいですが、
特徴はだいぶ異なります。
こちらに詳しくまとめているのでご覧ください。
⇒「インフルエンザ」と「風邪」の症状や特徴の違い・見分け方
病院で使われている検査キットの特徴
インフルエンザの検査キットの概要についてお話します。
病院によってインフルエンザの検査方法は異なりますが、
現在主流となっているのは喉や鼻の奥に綿棒のようなものを入れて粘膜を採取する『感染症迅速検査キット』です。
最近では綿棒を鼻から入れなくても、
鼻水で検査で出来るものもあるようです。
この簡易検査は以下のような特徴があります。
- 検査時間は“10分~15分”程度という短時間で終わる
- 保険が適応される
- インフルエンザの型(A型・B型)まで分かる
- キットを喉や鼻に入れる際に若干痛みがある
- インフルエンザの症状が出ても、“12時間”経っていない状態だとウイルスの数が少なく検知できないことがある
10分強という短時間で検査が終わるため体に負担がかからないという利点がある一方、
喉や鼻にキットを突っ込まれる際の痛があることや、検査するのが早すぎると正確に検査ができないという欠点もあります。
病院へ行くタイミング
インフルエンザの疑いがあっても、
しばらくは時間をおいてから病院に行かないといけません。
ただし、逆に遅すぎてもそれはそれで問題があるのです。
インフルエンザの症状を自覚してから充分時間が経つと、
検査で検知できるくらいインフルエンザウイルスは増殖します。
しかし、“48時間”を過ぎるとウイルスの増殖がピークを迎える頃なので、
抗インフルエンザ薬が効果を十分発揮できないことがあるのです。
抗インフルエンザ薬の効果はウイルスを除去することではなく、
ウイルスの増殖を抑制し、ピーク時の数を減らすことで完治を早めるというもの。
ウイルスがピークになるのは症状発覚から48時間~72時間くらいなので、
少なくとも48時間までには病院に行くのが望ましいといえます。
つまり、こういうことです。
- 正しく検査できるのは12時間経ってから
- 抗インフルエンザ薬は48時間以内に飲むのが望ましい
インフルエンザが発覚してから12時間後~48時間後の間に病院に行きましょう。
この時間帯でもできるだけ早くいくのが良いでしょう。
12時間以内でも症状が酷い時
インフルエンザは風邪などと比べて急速に症状が悪化するため、
初期症状があらわれて数時間で39℃を超える熱があらわれたり、
意識が朦朧としたり、症状が酷くなる場合があります。
その場合は12時間経っていなくても早急に病院へ行きましょう。
問診のみでインフルエンザの判断ができる場合もありますし、
インフルエンザではなくても重大な病気の可能性もあります。
あとがき
以上、インフルエンザの検査に関することや、病院へ行くタイミングについてでした。
インフルエンザの治療において大事なことは、
『早めに薬を飲むこと』『安静にすること』『栄耀をしっかり摂ること』などが挙げられます。
経過に応じてやるべきことをまとめたので、
ぜひこちらもご覧ください。
⇒インフルエンザの熱が続く期間と対処法|経過に応じてやるべきこと
■インフルエンザの記事一覧
《基礎知識》
《予防》
《治療》
- インフルエンザの検査方法
- インフルエンザの際に摂るべき食事・飲み物
- インフルエンザ薬
- 元の生活に戻るまでの期間
- インフルエンザの症状の対処法